丹波哲郎が語る「死後の世界の実相」

〜第41回〜
《2004年2月号》



   2004年も幕が開き、早一ヶ月を過ぎようとしています。
   みなさんは、今年の目標をどのように立てましたか?
   私は常に一年計画です。
   先のことを考えるから、取り越し苦労が増える。
   だから、今年一年夢中で生き抜くことだけを考えています。
   そして、一年経ったら、また次の一年。

   みなさんも今年一年に目標を絞って、夢中に生きてみましょう。
   するときっと新たな一年が見えてきます。

   取り越し苦労ほどバカなものはありせん。

   それでは、本年もまたよろしく!
                             丹波哲郎


           霊界の最重要事項 〈後編〉


     霊界の様子を分かりやすく箇条書きで解説しているものを御紹介します。
   最近の演会では、この内容を取り上げているほど非常に重要な内容です。


  1.時間は霊界では問題にならない。
     地上界の年月はこちらではほんの瞬間にしか思えない。
     浦島太郎さんと同じである。

  2.こちらは地上界にあるものは何でもある。
     非常に似ている。
     唯少しだけ違うところもあり、
     例えば水に手を突っ込んでも濡れず、水の上を平気で歩ける。

  3.人間は死後こちらへ来ると地上では、
     何ものにも代え難い重要なものと思えた枝葉末節を
     一つ一つかなぐり棄ててゆく。
     裏返して言えば、愛の真奥に近づいて行くのだ。

  4.人間界に生きていた時は、眼も見えず、足も立たなかった人々が、
     死の境を超えてこちらへ来てみると、我と我の身体が
     全く五体健全であるばかりか、千メートル先の小さな物まで見え、
     一万メートル先の僅かな音まで聞こえ、
     又遥かにかすんだ山すその華麗な花々の香まで楽しめる
     想像もつかぬ鋭い感覚を持っていることに驚く。
     その上決定的な変化は、いかなるお年寄りでも20歳位の若さに
     逆行してしまっている事である。

  5.人間は霊界へ来たからとて地上時代といささかも変わるものではない。
     その好み、その習性、その嫌悪感をそのまま携えてくる。
     変わるのは、肉体を棄てたということだけだ。
     魂そのものは、肉体を棄てたくらいでその本性が変わる筈はない。
     それは誠実にして純真な向上心に燃える魂が、
     死と同時に俗悪な魂に一変することが有り得ないのと同じである。

  6.こちらへ来てびっくりすることは、人間があけすけに見えること。
     肉体という外皮がなくなると霊魂が剥きだしになる。
     本人の持っている性質が丸見えになる。

  7.死ぬときは、何の苦痛もなく、何の焦りもなく、
     ただぐっすり眠ったあと、目が覚めるような感じで
     ホッとした安心感と安らいだ気持ちである。
     ですから、自分が死んだとは全くわからない。
     死とは一口に言えば、苦痛のない健康な目覚めである。

  8.守護霊は例外なく満身ただ光明から成る、偉大にして崇高な姿である。
     その身にまとえる衣装は、ひっきりなしに色彩が変わり、
     ありとあらゆる色がそれからそれと現れる。
     身長は人間より遥かに大きい。そして全てが円満で、
     全てが良い具合に大振りで、雄々しくて、優雅である。
     親しみやすいようで凛とした顔、年寄りじみていないと同時に若々しくもない、
     得も言えぬ立派さはとても言い表す言葉がない位だ。

  9.天国とか地獄とか言っても、随分と勝手な言い方で、
     幼稚でちょっぴり本当らしい所があっても、
     まるで実情を表すには遠く及ばないが、はっきり区別して言わないと、
     人々には到底わかって貰えないので、この様に言う他はない。
     色が濃より淡へ次第に移っていくように、天国から遂には地獄となり、
     地獄も漸次移り変わって進む内に遂には天国になります。
     ですから、天国と地獄の間には幾百千万の識別しがたい程度の差が
     あるということである。

  10.a. 死は苦痛でないこと
     b.死からの目覚めは驚きであること
     c.死後も人格は変わらず世界もそっくりであること
     d.親愛なる知人がいなければ死後の目覚めは淋しいこと
     e.死を自覚しない人は天使の擁護を受け付けないこと
     f.天国と地獄は次第に連続していて、その間に明確な区画はないこと
     g.天国といっても無限に差があること

  11.霊界では自分の霊と波長の会った他の霊、
     または沢山の霊と波動が調和している限り、
     自由無制限に全身全霊をあげて交わる。
     その喜びといったら、地上の肉体愛の比ではなく、
     それは人体の全面積と生殖機関の面積の差とでも言った方が妥当。
     当界へ来た人で、地上の配偶者の外に誰も協調し合える相手がいなければ
     地上同様に一夫一婦の生活をしてもよいのだが、
     二人きりしか愛さないという生き方は、最高の道義とはならない。

  12.霊魂がこちらの世界で自身を見い出す境涯は千種万様であるが、
     いずれも皆生気躍如として働いている。
     実際霊魂は肉体を離れてこそ始めて真に生きていると称して良い。
     肉体の無いものから観れば、鈍重な肉体に包まれて
     酔生夢死の物的生活を営みつつある一部の地上人類の霊魂は
     果たして生きているか否かが疑わしい位のものである。

  13.現世では内面と外面の心が異なっても他人にはわからず
     そのまま通用するが、霊界では心に相応して善悪の世界が
     具体的に現れてくる。

  14.人生の目的とは一体何か。
     各人の心的特性・情動性・霊性を成長させてゆくことにある。

  15.10年前、米国の大学における超心理学講座は200に対して、
     日本はほとんど0。

  16.歩いて行かずに飛んで行くためには先ず、頭を鎮める。
     頭の中でその行こうとしている人、或いは場所のことだけ考える。
     それだけでよい。気が付いたらその人、その場所へ来ている。

  17.霊界の住人は太陽光線無しで生きている。
     住んでいる土地自体が光を出しおり、それだけで充分だ。
     だから影も夜も無い。

  18.大多数の人々は、死後の世界がどれほどに身近なものであるか、
     又、死後の世界がどれ程人間界に深く関係しているかということを
     殆ど知らない。

      
   
 
バックナンバー
1 私が霊界研究をはじめたきっかけ 2 私はなぜ俳優になったのか
3 死後の世界をかいま見た人びと 4 死後の世界を著した様々な書物
5 運命と宿命 6 死後の世界の様子 車と運転手 1
7 死後の世界の様子 車と運転手 2 8 死後の世界の様子 車と運転手 3
9 死後の世界の様子 車と運転手 4 10 死後の世界の様子 車と運転手 5
11 ある講演会から《 1 》 12 ある講演会から《 2 》
13 ある講演会から《 3 》 14 ある講演会から《 4 最終回 》
15 丹波哲郎とO.S氏に聞く 【 1 】 16 丹波哲郎とO.S氏に聞く 【 2 】
17 丹波哲郎とO.S氏に聞く 【 3 】 18 丹波哲郎とO.S氏に聞く 【 4 】
19 丹波哲郎とO.S氏に聞く 【 5 】 20 丹波哲郎とO.S氏に聞く 【 6 】
21 丹波哲郎のメッセージ 22 来世研究会全国大会より
23 来世研究会全国大会 2 より 24 丹波哲郎に聞く1
25 丹波哲郎に聞く2 来世研究会を語る 26 丹波哲郎が日本の将来を憂う
27 連載 死の恐怖からの解脱 〈 1 〉 28 連載 死の恐怖からの解脱 〈 2 〉
29 連載 死の恐怖からの解脱 〈 3 〉 30 連載 死の恐怖からの解脱 〈 4 〉
31 連載 死の恐怖からの解脱 〈 5 〉 32 連載 死の恐怖からの解脱 〈 6 〉
33 連載 死の恐怖からの解脱 〈 7 〉 34 連載 死の恐怖からの解脱 〈 8 〉
35 連載 死の恐怖からの解脱 〈 9 〉 36 連載 死の恐怖からの解脱 〈 10 〉
37 連載 死の恐怖からの解脱 〈 11 〉 38 連載 死の恐怖からの解脱 〈 12 〉
39 連載 死の恐怖からの解脱 〈 13 〉 40 霊界の最重要事項 〈 前編 〉
41 霊界の最重要事項 〈 後編 〉