丹波哲郎が語る「死後の世界の実相」

〜第15回〜 丹波哲郎とO.S氏に聞く 【 1 】
《2001年11月掲載》



    ※丹波哲郎とO.S氏のジョイント講演会での質問とその答をまとめました。
               


 ●質問1 人は何故生まれてきたのでしょうか?
       親が選んだのでしょうか、それとも自分が選んだのでしょうか?


 
  魂の修業のため、類魂のアドバイスを参考にし自らが親を選び生まれてきたのだ
                        《丹波哲郎》


丹波 この世に生まれてきた理由は、極簡単です。
「人のために尽くす」これ一つしかない。自分のためにつくそうと、この世の中に生まれてきた人は一人もいない。
 当然、自分が両親を選びます。両親が呼び寄せたのではごうもない。人間誕生に際しては、類魂の知識がないと説明できない。まずは、かいつまんで類魂について説明しましょう。
 交番のお巡りさんに例えます。交番が肉体、お巡りさんが魂とします。ところが、お巡りさんは、交番だけが住処ではない。もっと大きな自分がいるんです。
 何処に? 警視庁です。この警視庁が霊界にある。目的は全て一緒、すなわち秩序を破る者に対する警告・注意・逮捕。これが警官の目的。すなわち大きな自分が霊界にいる。これを類魂といいます。
 動物たち(ペット)の場合は、ただ集まっている魂ということで、集魂といいます。格がグンと低いのです。
 交番のお巡りさんは、警視庁にいる相当経験の踏まえた仲間のアドバイスで「おまえの魂の欠陥は、こういう両親のところに生まれ出て、人間界を通過しないと矯正できない」ということで、仲間の客観的アドバイスと自分の選択で両親を選びます。



     門番のような人と約束事・使命を確認し転生する許可をもらい
                自らの意志で親を選ぶ
                   《 O.S氏 》


O.S 丹波先生のおっしゃったことは、ぼくが知っているというのか、むこうの方に教えてもらったのとは、ちょっと違うかもわかりません。
 人間というのは、輪廻転生を行って、この世に生まれてきたり、またあの世に帰ったり、再びこの世に来たりと、何回も何回も転生をやっているわけですね。
 この世に生まれてくるときは、本人の意思で、この世で何をするのか、この世に生まれて何をしたいのかということを門番みたいな方がおりましてね、あの世からこっちへ来るときに、その門番の方に、私はこういうことで生まれたいんだということを言うんです。そうすると、あっそれだったら、この世に生まれていいだろうと、許可をもらいます。それからお母さんを自分が捜すわけですね。そして、ちょうど良いお母さんがみつかった時に、この世に生まれてくるのです。
 この世に生まれてくると、みんな「使命」というか「約束」ごとをもって生まれてくるわけです。で、その約束通りみなさんがこの世で生活されたら何不自由なく生活できるんですけれども、生まれてくるときに、こういうふうにやりますよと言って、門を通過するときは、しっかりと約束するんですけどね、この世に来たときにコロッと違う仕事とかやり方を誤ったりしたときに、やっぱりどうしてもこの世では生きずらいというのですかね、とてもうまく生きられない状態になっていくのです。  それは何故かというと、自然を敵にまわすということになりますのでね……。
 自然との約束に基づいて、自分がお母さんを選んで生まれてくるわけですから。こういう風なことだと思います。
 では、何故この世に生まれてくるのかというと、私達の住んでいる世界というのは、上下・左右・前後の世界です。あの世は、上下・前後の世界です。魂が進化していく過程で、修行したり一生懸命仕事をしたりすると上へ上がれます。また前後に移行することもできます。しかし、左右によることは、あの世では許されないんですね。
 それは、波動という世界にあるからなんです。
 たとえば、大工さんをしておった人が、あの世に行ったとします。あの世でもやはり同一波動の大工さんになるわけです。たとえ、学校の先生になりたいと思っても、あの世では横にずれることは許されないので、一度この世に生まれてきて、学校の先生なり、自分の好きな仕事につき、修業をしてあの世に帰っていくというメカニズムのように思います。
 だから子供が親を選んで生まれてくることは、間違えありませんし、そうあるべきだと思います。



 ●質問2 子供が産まれる条件とは?
        子供が恵まれることとは、どういうことを意味するのでしょうか?

             子供と母親は同一波動 《O.S氏》


O.S 先程説明したように、子供の方が親を選んで、この世に出てくるんですけれど、今度はお母さんの方からみます。
 あの世では、たくさんの方が住んでおりまして、この世に生まれてくるとき子供さんとお母さんが同一波動といって、同じバイブレーションでないと、お母さんのお腹の中に入れないんですね。
 その波動(肉体的波動)がずれた時には、どうしてもその子供がお腹の中に宿ることができないと私は思っています。だからその母親が、生き様や行いが悪いということではなく、自分とそこに入ってくる子供の波動があわないということです。
 それともう一つは、肉体的欠陥(物理的異常)が生じているときは、当然妊娠はしないのです。
 今まで、地上にいる人間というのは、先祖(肉体的な先祖だけでなく、縁のあった方で先に亡くなられた方たち、守護霊になることも当然ある)によってコントロールされてまして、ああしたいこうしたいと思っても先祖がダメだと言われたら出来ないし、逆にしたくなくても、やらしたいと思えばそれを導いて先祖のいうとおり人は動かなくてはならないということも含めまして、子供は自分のご先祖の力が働かなければできない。



             水子の祟りなどない 《丹波哲郎》

丹波 私の考えというか、私の受け売り、30数年研究した最大公約数からいうと、だいぶ違いますね。
 99.9%受け売りですけど、妊娠する場合には、当然セックスが行われます。すると妊娠した瞬間に向こうから皆さんは飛び込んできます。
 お腹の中に入ってしばらくたつと、このお母さん違うなということがわかる場合があります。
 そうすると、どういうことをするかというと、お母さんに合図を送るためにノックします。お母さんは、そのノックに気が付いた場合には、お母さんの自分の自主的判断のように思わせるかたちをとります。
 すなわち、健康が子供を産むのにまだ適していないとか、経済的にはまだ早いとか、まだ新婚早々とか……、または結婚という形式をとっていないとか、生めばそれなりのトラブルが起こるなど、そういうものを加味しておろしてしまいます。
 だから、水子にするというのは、お母さんの意志のように見えていながらそうじゃない。子供がお母さんのお腹をノックして合図するのですから、お母さんには何の恨みもありません。 ノックしてもお母さんが気付かなければ、自分で出ていって、それっきり帰ってきません。
 霊というのは、お腹の中に入ってきて、命の紐(シルバーコード)、へその緒みたいなもので、お母さんの体の中で、自分の乗り船と自分そのもの(幽体)とつなげる紐が、どこまでも伸びでいきますが、そのヒモを自分で切るか、或いは外部のものに切ってもらうかで、死産児と水子の違いがでるんです。実は、同じものなんです。
 さて、今度はもっと具合の悪いのは、産まれてきて2〜3ヶ月経ってから気付くバカがいる。バカとあえて言って良いですね。
 お父さん、お母さんにとっては可愛い盛りです。物凄く苦しみます。これは両親のカルマになるかも知れませんが、子供の気付きが遅いヤツなのです。
 これが、世界中で医者達が一番困っている問題ですね。どういう病名を付けているかと言えば、「自然死」です。原因がわからないんです。それもそのはず、産まれ出た赤ん坊が産まれ出てから、「ここは違う」と判断して自分で帰っちゃうのです。
 自分の都合で水子にしてしまったんだと、すねに傷を持ったお母さんは、こういう傷に低級霊がかかってくる。だから、様々な霊障が出る場合もありますが、水子では断じてありません。
 ここであえてもう一度言わせてもらいます。
 水子その他は、全くお母さんの責任ではごうもない。水子の祟りは全くない。
 水子を持ったお母さんが、向こうに行ったとき、水子が3人いれば3人と対面します。水子だから顔がわからないはずだとお思いでしょう。それは人間界の理論です。向こうでは違います。はっきりとわかるんです。

ついでに説明しておきますが、 「霊」と「魂」はどうちがうのか? 

「魂」というのは、いったん飛び込んで来て、ひもで繋がれた飼い犬のことをいいます。ヒモで繋がれない野放しの魂は「霊」という。 「霊」「魂」これは全く同じもの。霊魂という二つの文字はあやまりだと思います。使いようによって「霊」と言い、使いようによって「魂」と、こうなります。
 O.S先生の説とちょっと違うところがあるんですが、これはこれで、皆さんは両方とも参考にして頂きたいと思います。