丹波哲郎が語る「死後の世界の実相」

〜第23回〜 来世研究会全国大会から 2
《2002年7月掲載》



   今回のこのコーナーは、2001年7月に開催された来世研究会(丹波主宰の
  
霊界研究サークル)
  全国大会から、抜粋して掲載しました。
  来世研究会の会員からの積極的な質問に対して、丹波哲郎が答えています。
  今回は、先週の続き 「人の運命とは既に決まったことですか?」 からです。
                            
(「来世研究会」会員名はアルファベットにて表示)


  ☆ ☆ テーマ ☆ ☆

   6.人の運命とは既に決まったことですか?


 I.K.会員 
 丹波先生は全て決まっているとお話しされますが、私は少々違うんです。
 例えば全国大会の会場に来ることも決まっていたと言われるんですが、私は意志に基づいて、来る努力をしたから来たと思うんです。
 丹波先生は私の話(人生経験を基にした考え等)はすばらしいが、それでも努力することも含めて、全てスキーム(計画)によって運ばれているんだと言われました。
 運ぶ命と書く運命は自分で操縦、選択出来ると言うことだと思うんです。男に生まれたとか女に生まれたとかが宿命で、運命がスキームに入っているか入っていないかということが問題なんですね。

丹波 海外の小学生で、自分が海水浴で事故死することを予知していたという、事件がありましたね。子供の死後、1ヶ月ほど後にその子供の机の引き出しから、数枚の絵が見つかりました。おぼれて病院に運ばれて死ぬところまでが、描かれた絵だったのです。
 その子供は1ヶ月前からどの様な過程を経て死んでいくのかわかっていたんだね。
 何故そうなったのか? 両親の修行もあるのかもしれない。しかし、その様な事にそこだけを見ても解らないんだ。I.K.さんは「それじゃ、決められているのなら努力が無いじゃないですか」と言われるのだが、確かに努力が無いと人生砂をかむ様でつまらない。でも、大筋で決められているものを自分の努力によってどの様に次の人生、自分の魂の磨き方に貢献するかという事を考えた場合は、一応納得はいきます。しかし先ほどの子供の両親にしてみればそれだけでは寂しいですよね。  井関さんは努力の人なんだ、井関さんの意見は今後勉強の余地を残していると思います。私は努力のドの字もしていないんだ。  (会場笑い)

 I.K.会員 今日振り返って、今の状況になったのは守護霊とか佛、神とかあまり信じていないのですが、確かにこれまで自分は運が良かったと思います。何かのバックアップがあったとは認めます。でもスキームだとしたら、私の今後は死ぬまで決められているのでしょうか?。
 人に尽くすと言うことも努力だと思うんですよ。

 丹波 I.K.さんは、働くことに喜びを与えられて働いています。守護霊に与えられる喜びです。これは前の世から関係しているものです。
 ある日私は上野駅で付き人とタクシー待ちの長い列に付いておりました。早く帰るだけなら電車でも良いんですが、私は霊界関係の本を読んでいました。5センチ、10センチとゆっくり前に進みます。夜になり暗い照明、おまけに雨も降っています。本を読んでいる私は一向に苦にならないんです。霊界研究は自分の使命です。ただ待つだけなら出来ませんが研究をしていれば平気です。そしていつの間にかタクシーの前に来ているんです。努力して研究していることなんてありません。そのような状況でも、与えられた時間を霊界の宣伝使として、身にしみて喜びと受け止めています。
I.K.さんは、働く事が好きで好きで他の人より早く出世しました。しかし、これを努力して成ったと言うんだったら、今の地位まで来なかったでしょう。

 O.K.会員 死は宿命ですよね、定められたのが寿命。それは予測できるのです。しかし寿命でない死もあります。その場合段階をとれないこともあるんです。死と言う事も宿命的な死と運命的な死があるのです。
 寿命の死はおそらく全体の半数でしょう。健康に留意するか、しないかで全然違います。ところが肉体的に過酷なことがあったための死もあるわけです。

 丹波 寿命は決まっている。しかし、それより先に死ぬ場合もあると言うことですね。

 O.K.会員 それは個人レベルではないのです。例えば大地震で大勢死んだ場合等は全て寿命ではないのです。
 シナリオ(脚本)を持って生まれてくるのにそのシナリオ通り演じないで(人生を)終わる場合もあります。

 丹波 向こうの世界から警告があったのに、それが活かされない場合もあります。例えば浅野和三郎がこちらから仕掛けた戦争(太平洋戦争)は負けると昭和5年頃霊界通信を受けたが、その内容が彼の死後昭和12年、特高警察により持ち去られました。
(その霊界通信の送り手は乃木稀介陸軍大将ですが「特にアメリカとは…」――「実は…どうも避けられないようで…」とも通信してきております) 
I.K.さんの会社が大きくなるのは宿命的なものであった、努力は基本的には正しいが、働かざるを得ない。いやいやでなく、喜んで働いた結果が今日出ている。それによって小さな会社で終わったか、大きくなれたのかが分かれるのです。ただ、このテーマはまだまだ今後研究の余地があるテーマです。

 I.K.会員 確かにスキームがあったのでしょうね。理解は出来ます。

 K.J.会員 シルバーバーチの運命というのは、最初の目的が出来ない場合にもう一度生まれてくる。最初の埋め合わせの部分を、次に達成するために運命が出来ると言っています。だから占いや霊能者に運命を治(直)してもらおうとしても絶対に出来ないそうです。
I.K.さんもこの世に出てくるときに決められて出て来て、それに沿った生き方をしたから、今日があるのではないのでしょうか。

 I.K.会員 …… (うなずく)

 K.J.会員 その意識が、努力と言う事になっているのではないのでしょうか。

 丹波 努力することが嬉しい。喜びを感じているのですね。マラソンの高橋尚子(オリンピック金メダリスト)は苦しそうに見えるがマラソン中は楽しいんです。努力と言うより嬉しいんですね。
                                      《 終 了 》