丹波哲郎が語る「死後の世界の実相」

〜第18回〜 丹波哲郎・O.S氏に質問 【 4 】
《2002年2月掲載》



    ※丹波哲郎とO.S氏のジョイント講演会での質問とその答を連載しています。
               



   ●質問1 老化しない為にはどうしたらいいでしょうか?
         老化しない時代は来るのでしょうか?
       


           物事にこだわらない これが老化を防ぐ
                    《丹波哲郎


丹波  私は何歳と思いますか、(会場ざわめく)まあ、それはどうでもいい。
 私の家は、東京大学閥なんですよね。祖父が東京帝国大学の1期生でした。1期生といっても8人しかいなかったから願書だけ出せば入れてくれたと思うんですけれど……。私の父関係はすべて帝国大学。私の兄弟も全部。従兄弟でたった一人、祖父の創った東京薬科大学というのがあるんですが、その前身の東京薬学専門学校だった。そして、中央大学の私。仙台二校を3度受けても入らない。
 中央大学に入ったのも、総長の林頼三郎が親戚だったので、入れていただいたと言った具合に情けない状態。そういう状態だから私の父兄会だけは、母親も父親も譲り合って行かないんですね。小学校6年間、中学(その当時5年間)計11年間、つまり11人の先生たちがいる。褒めようがない。主として、母親が行きました。で、先生も一つくらいは何か褒めなくてはならないので、異口同音に出た言葉が、「物事にこだわらなくて結構ですな」だそうです。
 物事にこだわらないことが年を取らない秘訣のように思います。
 すなわち「取り越し苦労」というヤツをやらない。一番取り越し苦労をするのが俳優なんです。人気などと馬鹿げたものに支えられていると思い込んでいる。そして、老後の保障など全くないのが俳優。だから、ほとんどの俳優はサイドワークをやります。元々そういう才能があれば良いんですけれど、自分の今のレベルを年取った時に落とさないように用心ということをかねてやるんだと思いますね。
 ほとんど失敗しているんじゃないんですか。
 私は、そういうことは一切考えない。



                 私の人生は  1年計画
                    《丹波哲郎


丹波  私は以前から「1年計画」で生きている。1年間は何もしなくても経済的に生きていけますよ。ですから、全く1年計画。そう言ってもう10年経っていますよ。
 10年間、毎年1年また1年生きようと……。
 本当に体裁で言っているのではなく、完璧に1年計画。
 それが私のこの健康を維持しているのではないかと思いますね。すなわち心の持ち方。気楽、なるようになる。先程も言いましたが、船酔いしないように、船のローリングに身をゆだねる。
 こだわらない。なすがまま。というと全然努力の「ド」の字もないように見えるけれど、そこんとこにこの説の欠陥があるんですがね。それは、何でも円満に全てオッケーというわけにはいきませんよ。 (会場笑い)
 若さを保つのは、こだわらないことです。このように考えれば、明るく陽気になるでしょう。なるようにしかならないのです。



                 とにかくこだわらないこと
                    《O.S氏



O.S氏 もう、10年くらいしたら、現在の医学で見かけ上は40代、どんな年が行っても40代くらいには、若返させることが出来るようです。仮に30才くらいから実行すれば、30才より年を取ったようになりません。それは何故かというと、そもそも丹波先生も良くおっしゃっていますが、霊界というところは年はないんですよ。霊界も地上界も同じ所にあるんです。なのにこの世の者だけが老化をし、あの世の者が老化しないとは、本来ありえないんですよ。あの世が老化しなければ、この世も老化しないんですよ。
 ところが、今までの生き方は、丹波先生の言われたように、人はこだわってこだわって「こうでなくてはならないんだ」と言って自然と共に生きる能力がないんです。
 その為に、どうしても霊界のようにスムーズにいかないんです。その結果老化が起きるのです。これは異常なんです。お医者さんは、老化は正常だと思っていると思いますが、自然界からみると老化は異常なんです。
 他の動物をみてもらってわかるように、あと2日で死ぬという犬をみても走っています。あと3時間で死ぬカラスも飛んでいます。
 我々みたいに足を引いてツエをつくような犬猫は1匹もいません。
 なぜならこだわらないから。丹波先生の言うとおりこだわらないことだと私も思います。これが一番大切ですね。



   ●質問2.友達をつくるにはどうしたらよいのか?
       


           人のために尽くす   《丹波哲郎

丹波  友達をつくるには人のために尽くすことですよね。自分の為だけに生きていたら、決して友だちはできない。何が一番大切? 何が一番この世で幸福かといえば、本当の友達がいるということです。親友が3人より5人、5人よりも10人いる方が、幸せでしょう。それは、自分がその者たちに対して、何かにつけて犠牲になってもいいという思いやり、そういうことでなければ、友だちは出来ません。



   ●質問3.離婚を繰り返す人はどうしてでしょう?
       


          みなさんの考える離婚とは、意味が異なる
                   《丹波哲郎


丹波  離婚というのは、間違って(魂的に)結婚した場合、どんどん離婚をしていいと思います。霊界では、恨み・妬み・嫉み・憎しみ・嫉妬がありません。まあ、完全にないとは言えませんね。あるのは地獄系、ないのは天国系です。
 じゃ100人のうち、どのくらい天国系に行くかというと90人くらい天国系に行きますよ。だから地獄のことは、今日ここにいらっしゃる方々は考える必要がないと思います。
 それじゃ3回結婚した場合、むこうへ行くとその3人がずらっと並んで迎えに来ますよ。
 大変強い愛を持っていた人と堂々と抱き合いなさい。
 焼き餅は一言で定義できる。自己防衛と他人のけ落とし。これは、愛情の「ア」の字もない。こんがり焼いた方が愛があるなんてとんでもない。ごまかしもいいとこ。男女関係の愛、仕事の愛、物欲も含めて、自分よりもっと良さそうなものを持っていることで焼き餅をやく、これくらいくだらないものはない。
 ここで皆さん、敢えて大きな声で言いたいのは、自分の物など何一つない。自分の子供、自分のものじゃない。自分の旦那・女房、自分のものじゃない。自分の車・家、自分のものじゃない。自分自身ですら、自分のものじゃない。
 という土台の上に、この世で自分の魂がいかに人のためにつくし犠牲になれるか吟味して下さい。
 たとえば、みなさん、皆さんの小さなお子さんが川に落ちて流されたら、飛び込んで助けるでしょう。たとえば、もし死んでしまったとしましょう。助けに飛び込んで死んでしまうのと、飛び込まずに生きていたのでは、大変な差が出来ます。飛び込まなかったら一生ダメになってしまいますね。これは、この世に出てくる資格はないでしょう。
 このように愛とは犠牲なんですね。
 皆さんは、愛するのにこういう言い方をしますね。
「私のタイプ」
 私のタイプ、私の好みとは、自分の欲じゃない。我欲じゃない。そんなのは、愛じゃない。唯の欲。そういうことです。



   ●質問4.パートナーを探すコツとは?
       


              この世に偶然はなし   《丹波哲郎

丹波 偶然は、この世の中にひとつもない。逢うべくして逢うんだって……。だから皆さんが、学校なら学校へ行った時に、はじめて行ったクラスメイトの中で、その日から仲の良い者とそうでない者ときっちり分かれる。その日のうちに、逢っただけでもって生涯の親友になる者、まあまあの者、それほどでない者、虫の好かない奴と完璧に別れる、これは……。何の理由もなしに……。
 だからどうやったら友だちが出来るのではなくて、そういうところで出逢う、そういうところへ行く、そういう機会があるということが、もう偶然ではないということになると、もうはじめから、あの世からこの世に出てきた時に決められているということになる。



              結婚は心でするもの   《O.S氏》

O.S氏 皆さん結婚される時、自分の心(魂)で結婚している方は、案外少ないんですよ。見かけ上、いい人だな。いい家だなあ。財産があるなあ。いい会社に勤めてるなあ。いい学校を卒業しているなあ。結婚を人間同志でやってないんですね。仕事と結婚したり、相手の家柄と結婚したりしています。
 それはなぜかというと、昔は、親・親戚がほとんど結婚を決めてしまっていたからです。自分がある人と結婚したいと思っても、家柄がダメとか財産がないとかでつぶされてしまう。
 今までの結婚、今までの友だちというのと、これからの結婚、これからの友だちというのは、随分ちがうだろうなあと思います。
 今までの選び方とこれからの選び方は随分変わります。これからの選び方というのは、丹波先生もおっしゃいましたように、会った瞬間にピッときて、決まっていくだろうと、そして、北海道と沖縄の人が結婚する場合でも、どちらの方もある所に自然と寄ってきて、よいタイミングの時にパッと相手が見つかるということです。
 ですから、頭ばかりで考えて、結婚しようとか、どんな人を選ぼうかなどということをやると、先程言ったように、お金と結婚したり、学歴と結婚したりすることになる。すると本当の自分というものは、どこかへ吹っ飛んでしまう。結婚とは自分がするもので、相手である人間と自分である人間がするものでなくてはならないと思います。今後の結婚はそうなると思います。
 ほとんど結婚というのは、ほとんど直感で行くようになります。人を好きになるのは直感じゃないですか。先程も言ったように、様々な条件に左右されて、決めるものではなくなって行きます。人の着ている服じゃなくて、その中身が重視されるということです。このように変わっていくと私は考えます。



              結婚は決められている   《丹波哲郎

丹波 さっきの結婚ですけれど、もう完璧に向こうから出て来るときに決められてます。私の知人の多くも、私自身の結婚もそうですけれど、完全に決まっている。私の女房殿とは、まさか夫婦になろうとは思わなかった。それでいながらSEXだけは、散々したんですがね。 (会場笑い)
 SEXしながら、結婚は別だよなんて言っていた。それが結婚するハメになった。だから両家の者が喫茶店に集まってじゃあねえといった具合、しかし、結婚してからこんなにいいところがあるんだ、あれ、こんなに素晴らしいところもあるんだと発見しはじめたんだ。三年前に死んだんですけれども、私はむこうへ行って本当にかなえられるんだったら、女房殿とまた結婚したいですね。
 このように決められているんだ。
                                           つづく