丹波哲郎が語る「死後の世界の実相」

〜第21回〜 丹波哲郎のメッセージ
《2002年5月掲載》



  皆さん、如何お過ごしでしょうか。
  今回は、丹波先生にインタビューをお願いいたしました。
  皆様に向けたメッセージと、こちらに最近寄せられた質問に対する解答、
  御意見を紹介いたします。


  先ず、21世紀最初の年を振り返って、感想を御願いいたします。



 刻々霊界事情というものが人間界にもたらされ、その研究というものが真面目に行われる様になってきたと言う事は、大変望ましいと言うよりも当たり前、必然的にそうなる時期。ですから、いやでも21世紀に至って、霊界事情がハッキリしない限り、人間の行動はどこに照準をおいたら良いか、即ち永遠の生と言う事から全ての考え方が、整って行かなければ空振りをしてしまう。
 人間の永遠の生命、そこにあらゆる調和、平和、そして幸福感、幸福感と言うのは一時的なものではなく、永遠のものと見るところに真の幸福感が見出され、対人関係でも本当の意味での助け合い、親友、愛と言うものが含まれるのだと思います。  



  ●21世紀を迎え、会員の皆様へ

 今迄霊界事情は、極少数の者の間だけで深く研究されたという感があります。しかし皆さんが研究し、人々に拡がっていけば、例えば海の底にあったものが次第に水面上に浮かび上がって、海面全体に波に乗って、潮の流れに乗って拡がっていく様に、満ち満ちていく。
 この様に霊界研究の実績が拡がって行った場合には、これこそ人類の真の平和に貢献することになるでしょう。
 その研究を先んじて行っているみなさんは、それを間近に見ることが出来るという自信、希望というものが生まれるのではないでしょうか。


  ●皆さんからの質問、来世研究会に関する問い合わせも含めて、
   解答又は御意見をお願いいたします。


 一般の講演会でも質問を受けるが、やはり基本的な質問「死んだらどうなるか」は、まだまだ多い。
 また、依然と除霊、浄霊、霊能者関係の問い合わせなどが多い。
 10年以上前の私の本に、霊能者(現在交流の無い治療家)紹介と言う記事を見かけてとか、私の主宰している「来世研究会」を会員制の心霊治療所と思っている方もおられる様です。
 基本的には、会自体は治療や紹介の為のものでは無いのです。

 
  ●心霊現象に対する取材番組が多く取り上げられていますが、
    そのような傾向についてのお考えをお願いいたします。  


 傾向としては、良い事だと思いますが、その中には調子に乗って、心霊現象に紛れて得体の知れぬ、かえって不愉快なものも取り上げられ、人目に触れてくると思います。そう言う番組に対しては、これは偽物、これは本物と区別が出来る様な状態に、常々自分自身の中に選別出来るように篩い落とす機械を蓄えておくだけの、知識を持っていなければならない。
 だから、そう言う心霊現象的な番組を見る時に当たっては、しっかりとした自分なりの方向、羅針盤を持っていなければいけません。


  ●来世研究会の会員は、現在、高齢者が多くなっています。
    会員勧誘など積極的に行っていないようですが…

  この会は、波動の合っている者だけが集まっていただく会であって、会員が多ければ良いと言うものでは断じて無いんだ。
 本当に研究すると言う者が100人なら100人で充分なんだ。それで充分という言い方はおかしいけれども、少数精鋭主義が一番研究者にとっては望ましいではないでしょうか。
 ただ、全国的に見て100人・200人・300人というのは少ないかも知れませんね、少ないけれどもそこに混じり者(波動の違う者)がいるよりは、純粋に研究するんだという者が、1人2人3人4人5人と集まれば、それだけで大勢力になると思います。
 お互いに研究した成果の交換を仕合うのは、そう言う少人数の中でこそ果たされるんじゃないですか。そう言う意味に於いて「来世研究会」と言うのは基盤です。ロケットで言えば、ロケット基地です。先ず機体をしっかりと造り上げて、大宇宙へ打ち上げて行くその出発点ですから、その考えにたてば数が少なくなると言うことは、決して悪いことではない。悪いことどころか、段々この会に10年いた、15年いた、と言う者の煮詰めあったところから、更に新しいものが伸びて行くことは、その時その時の決められたコースだと思います。一つも心配することはありません。
 私も会員数の減少、会の将来等を懸念した時もありますけれども……。懸念と言うよりは心を鎮めて瞑想している間に答えが返って来たような気がしました。
 その答というのは、今述べたような 小数精鋭主義 と言うことです。  


  ●現在、機械を使った霊界通信が研究されていますが、
   それが我々にも可能となったときに、
   どの様に活用していけばよいでしょうか。


 大いに活用したらよいでしょう。活用する方法というものは、そう言う物が出来た時にいろんな者(関わろうとする霊)がいろんな雑音を流し込んでくると思います。そう言う中には、素晴らしい利用法というものが伝えられて来ると思います。それはその時で良いじゃないですか。
 その際に惑わされないように、しっかりと勉強しておきましょう。  


  ●生まれてくるときに、全ての人生を知って生まれて来るという研究結果、
    説がありますが、自殺や悪霊に憑依される事態まで了解の上で
    生まれてくるのでしょうか。
    自殺等で霊格が落ちるとすれば、それも了解してのことなのか。


 生まれて来る時に全ての人生を知った上で…、これからどの様な人生を送るか知った上で、生まれて来ると言う研究成果…、正にその通りです。
 良きに付け悪しきに付け、自分の人生で辿る道と言うのは、しっかりと掌握しています。お腹の中に飛び込んで来たときからそれを承知しています。ですから、胎児というのは大変な霊能者だと言うことが出来ます。
 胎児は、自分の将来を見て、恐ろしくなって逃げ帰るという時に流産と言う形を取ります。ですから、水子の祟りなどと言うことは、有り得ません。
 子供が生まれます。まだ素晴らしい能力を持っています。赤子が2ヶ月3ヶ月4ヶ月経って可愛くなってくるにつれて、更に自分の霊能力、自分の予知能力というものは発展しますから、自分の望んでいる道を感じて、邁進しなければなりません。
 人生というのは、美味い事ばかりが有って、都合の良いことばかりが有って、楽しい事ばかりが有って、と言う人生はほとんどの者は経験することは出来ないと思います。  
 人生には苦が付きものです。ですから、霊界にいる時に自分で人間界に於ける人生を選択することになります。押しつけられて出て来るのではなく、自分で選んだのですからそれに向かって邁進しなければ、何の意味もありません。

 では、御質問にある「将来自殺することまで判って生まれてくるのか?」と言う事にお答えいたします。
 将来自殺すると言うことも判ります。全部判ります。将来子供が生まれる。その何番目の子供が何時、何歳で何う言う病気で死んでいくか、全て判っています。霊界では、判らないことは何一つありません。それを克服していくことが、この人生学校に出て来た目的です。
 だから、自殺しないで生き抜く方法、どの様にしたら自殺という結末を避けることが出来るか、実験台に自分が立っていると思って下さい。そして、それを見事に克服する事こそ人生学校の1年生になった目的ですから、2年経ち、3年経つうちに段々段々人生学校の卒業式に近付くにつれて、自殺する時期も近付いて来ます。
 その際、警戒音響というものも高らかに響いて来ます。その時に直前に於いてこれを避けようと思っても、これは無理です。そう言う事が何時起こるかと言うことを、霊界に居る時に知っていますから、それに対する準備、応答、そういうものをしっかり身につけることがこの人生修行です。
 そう言う事を知っている者と、知らない者では、いきなり来た場合、防御の仕方がまるっきり違います。
 人生劇場と言うのは、そう言う危険に対する事前防御知識というものをつかむのが目的です。


  ●生まれてくるときに、自殺をするなど、すべて決まっているのでしょうか、
    その様な事態を避けようとする事は、最初から引かれていた線路から
    外れる事にはならないでしょうか。


 必ず自殺してしまうのなら、人間界に出て来る必要は無い。
 それを避ける方法というのを人間学校にいる間に、自分でも研究し、教えられて行くことこそ、この世に再び生を受けることを選んだ大目的だから、出来なければいけない。出来なければ又失敗で、又繰り返します。同じ事を何回も何回も繰り返して行く内に、段々段々それを避ける方法を覚えていく。覚えるのは技術ではなくて、心の持ち方です。心の持ち方と言うのは、持ち方さえ変えればそれは変わることなので、技術では無い。
 その為にも、霊界全体の知識を満遍なく身につけると言う事が大切なのです。その結果、運命を切り開くと言う事なのです。
 つまり、変えられると言う事です。



 【スタッフの感想】

 「人間界の全ては決まっている」に対して「決まっているが変えられる」との結論になりました。一見相反する様に感じるかも知れませんが、そこに言葉では表現しきれない「霊界の奥の深さ」があるのではないでしょうか。
 アフガニスタンでの戦闘状態を筆頭に世界情勢は混乱し、日本国内の事どころか、自分の明日も判らない今日この頃となっております。この掲載文を読んだ今、どの様なニュースが流れているのでしょうか?
 全てのことは霊界とつながっていることであり、どの様な現象であろうとも必ず理由があっての事と言うことを理解し、慌てることなく、研究成果を糧に現世修行、霊格向上を目指す日々を送るべきではないでしょうか。
 丹波先生は大変お忙しく、テレビ出演及び雑誌の取材、出版の打ち合わせ等々芸能関係の仕事を着々とこなされておいでです。全ては研究につながっていく必要事項なのです。
                                            以上