江原 敬之さん
( スピリチュアルカウンセラー )
秋山眞人さん
( 超能力研究家 )

これまでの ゲストプロフィール
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神取 忍さん 西川峰子さん 藤子不二雄Aさん ジョージ川口さん

   
 

 【第21回】 2002年5月掲載用

     今月は、強力なお二人をお迎えしました。
     我国の心霊研究の若きリーダーといっても過言ではないと思います。
     江原啓之さんと、秋山眞人さんです。もうすっかりとお馴染みのお顔です。
     今月は、20世紀を振り返ってもらいました。


            20世紀を振り返って


丹波 イヤな世紀だったね、この100年は。「人類にとっていろんな意味で」と言う言葉が入りますが…。
 とにかく、忌まわしい時代。でも、この修羅場を通り抜けてこないと、人類は明るい方向に向かわないのかなと…如何でしょうかね皆さん。
 霊的に言って世界大戦が起こることは分かっていましたよね、欧州の田舎の少年達まで、マリア様から教えられていたという話を聞いたことがありますが。  


江原 この100年の間を先生はイヤな時代と仰られましたが、私ははかられた時代…霊界の考えと言いますか、ずいぶんはかられた時代ではなかろうかと思っている訳です。  

丹波
 はかられた時代と言うのは…。  

江原 計画されていた流れ、計られたと言う事です。

丹波
 なるほど、計画された時間と言うことですか、当然そう言う様なことになります。予言されていましたから。  

江原 様々な出来事が、全て首尾一貫した流れの中にあるように思うんです。
 例えば心霊研究一つをとっても、近年の心霊研究ですけれども、始まった当初は物質現象が多くて、一番盛んだった時代です。
 今は物質現象は全く無くなった訳ではないですけれども、(当時は)一番分からせなくてはいけないと言う、爆弾を投じた様な時代だったのです。霊能者と言う言葉が生まれたのもそれ以降ですね。medium(霊媒)いう言葉も同じです。

 では、ミィディアムと言うものがどの様な働きをするのか、いわゆる精神的な心霊現象の時代、その前が物質、物理的な心霊現象の時代です。物質から精神的心霊現象の時代に移って、それからは現在に近いのですけれども、ヒーリングの時代、癒しの時代となってくるわけです。
 そして、霊訓の時代。様々な霊界からのメッセージが届けられて、それが非常に目立つようになってきたのです。
 この流れからしますと、全く人類が進歩していないかと言えばそうではなく、順番にこの百年の間、霊的な存在を知らせながら、少しずつ変化させて、私達の魂の在り方を悟らせようとした首尾一貫した流れにあるように思うわけです。  


秋山 そうですね、今の一連の話は確かにその通りです。
 もう一つ僕は視点があると思うのですが、イギリスなどを中心として、スピリチュアリズムと言うのが始まりましたよね、あの時代(江戸末期から昭和初期) にちょうど日本でも神憑りと言うのが一般庶民の中に現れて来た訳です。
 これは例えば黒住教ですとか、天理、金光、霊友会と言うのが出て来る訳です。
 一般民衆が神憑りとなって、民衆運動になると言う最初が黒住なんですけれど、これとスピリチュアリズムの発祥というのがほとんど同じなんです。霊的世界のバルブが開かれて、個々の人達がそう言ったことに触れることが許されてきた時代かなと言う感じがします。

 ところが、今度はその霊的力というものが個々と結びつく様になりますと、個々の念いが凄く環境に影響しやすいと言うか、反映されやすい時代になってきて、個々の想念の中にある良い面も悪い面も…元々メディア(媒体・方法)という言葉の語源はミィディアムなんですけれども、個々の想念が逆に社会に非常に反映し易く成った為に、創造と破壊がもの凄い勢いで拮抗しながら、いろんな事件を生み出してきたり、ぶつかってきたと言う百年間ではなかったかと思うんです。


 
日本人は信仰心はあるけれども、宗教は持たない国とも言われたりしますが…。   


丹波
 うーん、どうかなー。宗教については日本人と言うのは、非常に大らかなんです。固守しないと言うのが大体日本人の在り方かな。  

江原 基本的に日本は多神教なので、一神教ではありませんからね…、神道そのものが八百万の神様がありましてね、信仰に関しては非常に寛大なのではないのでしょうか。  








 
   新宗教、新新宗教が流行る理由は?   


丹波
 日本人というのは人に頼るというのかナー。  

秋山 僕は先祖帰りだと思うんですよ。今言われた多神教の時代に戻ったんだと…、ある意味では非常に原始古代に於いては、何人かのチャネラーが一斉にいろんな神様とか、いろんな霊と交信して様々なキャラクターがあって、それをお互いが寛容するというか、許し合える時代が有った訳ですね。
 例えば神々いうのは、沢山の神々がいると言うことは、それぞれ少しずつ言うこと、ニュアンス(色合い・感情の微妙な差違)が違うわけです。でも、この国はそれを少しずつ…違う部分を許し合えた時代が有った訳なんです。古代に於いても、神世の時代に於いてもです。そう言うことがまたこの時代に戻って来たのです。ところが同じ様にいろんな啓示を受けたり、霊的な力に触れたりする人達が今度は多くなってきた。この時代に於いては、言うことがバラバラになってくるのです。
 現代ではそれを許し合えないものだから、凄く細分化して…細かくなってバラバラになっている様な状態もある。和合するものは和合し合えるし、反目するものは凄く大きな闘争に向かうし、本当に創造と破壊が同時に進行する…そんな激しさなんですね。  


 
その破壊には戦争も…  

丹波 全て、戦争をはじめとしてあらゆることは、予言されていた通りになっている。
 その予言は全て霊界からのものです。霊界では未来は現在として現れてくるから、人間界で現れていない事でも、いずれ時間をずらして起こることなんだ。  

江原 特に大きな流れになるような事がありますよね。
 例えば原爆であるとか戦争とか、殆どと言って良い程予言されています。それこそ「ファチマの予言」からしてそうだし、色々な予言が今まで有りましたけれども…全くその通りになって良いのか何かは分かりませんけれども、大きな計画の中に有るのではないかと…。
 ただ、天災とかは別にしまして、私は天災自体も人類に原因は有ると思っていますけれども、起こすのは霊界が起こしている訳ではないと言う事を間違えのないようにしたいと思うのですけれども、何か予言されるとどうも霊界が天罰のように起こしているという捉え方があります。
 だけど私はそう言う捉え方をしていなくて、私達が起こすことですから、デエモンストレーション(示威行為・実演)を していると言うと非常に軽々しい言い方になるかもしれませんけれども、実証を一つ一つしているのではないかとおもいます。


※1 ファチマの予言(1917年)
 ポルトガル・ファチマに聖母マリアが現れ、三人の子供に三つの予言を告げたとされる事例  第一次世界大戦や第二次世界大戦の予言の他に、第三の予言は極秘とされ、ローマ法王庁に封印されているとされる予言。


秋山 予言と言う事を言えば、詳しく調べてみると結構トリックも多いのです。当たった様に見せかける技術というのは結構ありましてね、例えばアメリカの某大統領選を当てるというので結構有名に成っちゃった能力者というのがいるんです。この人はAと言う候補を支持している町へ行くと、Aが当選しますと言うんです。
 そしてB候補を応援している町へ行くとBが当選しますと言う。
 それぞれ小さい町で予言する訳です。そうするとAが当選すると、Bを押した小さな町というのは支持者がチリジリになっちゃうんです。そうすると外れた方の予言が中央の方に届くことはないので、この人の予言はズーと当たり続けたと言う話があるのです。
 そう言うトリックも有るんですけれども、日本の能力者で関東大震災の2週間前に震災の日付と時間を書いた紙を配った実例は知られています。ビラは今でも残っています。ですから、科学的に予言が実証されたというデータもある訳です。
 そうやって考えると、人類というのは何うもなんとなく、あっ、ヤバイ事になるなと言う事が分かったりしているんですね。
 結果的に長い間隔で考えてみると、月並みな言い方かもしれませんが、必要な修行と言うか、必要なトレーニングを分かっちゃいるけどやっているのが人類かもしれないな、と言う様な気がしてまいりますね。  


 
20世紀はテレビ、マスコミなどが発達して、
 超能力や霊能力が誤解されたと言う点もありますよね。
 


秋山 何もこの世界に限らず、何処の世界でも有ることで、この世界だけが十把一絡げで、インチキの様に思われたりしますけれども、どの様な世界だって正しく活動している方もいればそうでない方もいる。
 それは心霊とか霊能力をトリックだという時代だけでなくても、今現在に於いても魂を語るとか心を語るとか言うと禁句の様ですよね、
 ここのところニュースを賑わすのは大体その手の事ですから…その度事に辛い思いをしているのは昔も今も…。(苦笑い)    

丹波
 霊界研究というのは血みどろの努力の中に築き上げられたんだ。ところがそれを否定する者は何の努力もしていないんだ。霊界研究者がひたすら研究したことを、科学者と称する者は判らないことは判らないと素直な言い方かもしれないけれども、非常に子供じみた否定の仕方なんだ。
 それがどれ位人類の進歩を妨げているか判らない。  


 
最近10年、20年というのは霊界に関する関心が高まった様な気がしますが。  

丹波
 これはね、霊界の計画だと言われています。向こうの計画。と言うのは人類がもう危ない、人類が全滅の時代が来る、これに対して防ぎようが無いと…防ぐのだったらこれしかないと言う事で、霊界研究しかないんだ。
 霊界が実存すると言う事を一人でも多くの人に伝えると言う事が、人類が生存するためには一番の解決策なんだ。この様に判断したんだろうね、霊界では。
 それでまず花火をぶち上げたのがフォックス家事件。そうでなければあんな田舎で起こった事件がこうまで重みを帯びてこない。  

秋山 今の若い方は、結構分かっていると思います。多くの方が目覚めていると思います。ところがそうでないことや色々な事件(宗教がらみの犯罪等)がクローズアップされるから、なかなかそう言ったことを表に言えなくなってしまったりするだけで、一人一人相対すると非常に良く目覚めてらっしゃる方多いですよ。
 あと、悪いのは…霊能者なんだろうなと思います。世の中にいる霊能者とかはどうしてもこの世の神様の方に信仰してしまうので、それが問題になるのだと思います。あの世が有るのなら、何もミーラになってまで生き返ることを望まない訳ですよ。ですけれどもこの世が神様だと思っているから何とか生き返らせて欲しいと思う訳です。また、それをやってやると言う者がいて、どんどん歪められていく訳です。
 霊的事件は殆ど現世に関して…、ですから本当の神様の話じゃないですよね。  

丹波
 では、あの世の者がどうして未練を残して、人間界に接触したがるのでしょうか。憑依現象が起こってそれが犯罪の基になる場合が多いですよね。  

江原 多いです。

丹波
 向こうが良いところなら来る必要がない。衣食住要らない。困らないところですよ、それなのに憑依が起きると言う事は、さてどうしてだろうと思いますか?

秋山 そうですね、確かに難しい問題ですけれども、霊的である人間が死んで霊的存在になる。その時に時間空間を超越して自由自在になりますね、その自由自在を今の段階からシミュレーション(模擬実験)してみて、ポンと与えられた時に、昔は霊だったが肉体を持ち、感覚を忘れていた私達にとっては、霊になる直前に持っていた習慣、つまり肉体を持っていた時の習慣とか、限定されていた世界の恐れから、自由自在になるんだと言われても(無用なものを)持とうとするのかもしれませんね。
 肉体を持とうとか、食べなきゃならないから働かなくてはとか、この世的なところに戻って来ちゃう訳でしょう。習慣の恐れにしがみつく人はすごく多いかもしれない。  

丹波
 成るほど。興味有る話だ。憑依する者は本当の自由と言うことを知らないのかもしれない。あなたは自由ですよと言われても納得がいかない。誰かの目を恐れているとか、自分の本当の自由というのは、誰にも気を使わないのが本当の自由じゃないですか、その習慣がないんだ。
 自由なのに自分からどうぞ縛って下さいと言う様な者が憑依するんだ。酒飲みだった者は死んでも酒場へ行くという習慣が残っているんだ。でもそのうちイヤになってきて飲まない、食べない、になるんだ。そこまで行くと本当の自由というのが芽ばえて来るんだろうね。そこまで行ったら人間界なんて馬鹿馬鹿しいから、再び修行等とカッコの良いことを言って出て来る者は、居なくなるのじゃないかな。  

秋山 我々は生まれ変わりを繰り返しながら、本当の自由を味わって行く旅をしているのかもしれませんね。  

江原 矢張り本当の自由を知るには、霊的な世界を知ることしかないのじゃないでしょうか。  

丹波
 ひょっとすると、永遠に無いかもしれない。飽きるんだ。我々は天国でも飽きちゃうんだ。そうすると、本当の自由と言うのは飽きが来た時にそれをポット捨てることが出来る状態。

江原 捕らわれるのが好きですよね、だから再生も望むんでしょうね。それでもう一編捕らわれて生きてみたいと…。  

秋山 永遠に飽きない自由を与えられている我々というのは、本当の意味で幸せなのでしょうね。  

江原 私もテレビでよく秋山先生を拝見していて、とても素晴らしい能力、念力ですが、あれに最初に気付かれたのはどういう様にしてですか。

秋山 突然出たんです。最初判ったのは、何故か判らないのですが、金属の継ぎ目とかドアのノブとかが触れば触るほど、僕が触っている部屋だけガタついてくるわけです。変だなと思ったんです。
 触ったステンレスに亀裂が走ったりして、そのうちにテレビを見てドラマで感動した瞬間に、ザーとノイズが入ったりしたんです。
 感情的になった時に電話器が壊れたりする…。
 自分の感情と周りの金属だとかが連動して壊れると言うことが次々に起きたんです。人の車が動かなくなったりして、そう言うミステリーが何度もあるうちに周りの友達が「秋山お前おかしいんじゃないか?」と言うので、色々話題になっていったのが最初でしたね。 それで当時有名な超能力者ユリゲラーと重なっちゃったんです。  

江原 (当時を振り返り)あれだけの事がありながら人間というのは本当に理解しないものですね。
 これまで物理現象とか色々有ったわけですよ、それでも説明までしなきゃいけなくて、それでも分からないんですからねー。私は霊能者として生きると言うよりも、魂は皆つながっていると気付いた時に、お知らせする務めが有るなと思ったわけです。  

秋山 いろんな先生から証明せよと言われるのですが、何故証明しなければいかんのか分からないんです。
「お前何故生きているのか説明しろ」と言われるのも変な話でしょう。  

丹波
 そうならされているというのが実態だろうね。

                《来月のゲストも、江原啓之さんと秋山眞人さんです》