美輪明宏さん
(シャンソン歌手、俳優)
横尾忠則さん
(美術家)
江原啓之さん
(スピリチュアルカウンセラー)
   
 
 【第4回】 200年12月掲載用

 ● 自殺をしたらどうなるか?
 
丹波 (前回の続き)自殺の説明で、反論意見はありますか

美輪
 ありません。

丹波 そうすると、ここで終わっちゃうんだよね。 ( 一 同 笑 い ) 

美輪 自殺は、落第生なんですよ。コースを選んでプログラミングされて生まれてきたのに、落第したらもう一回一年生をやらせられるわけで「骨折り損のくたびれ儲けだから止めな」と言うのよ。

横尾 努力を放棄したわけですからね。自殺したら死になる(それで終わり)という意識で死ぬんでしょうが、ところが向こうでは生きているわけですよ。又生まれ変わることが出来たとしても、前回と同じシチュエーション(状況・局面)を与えられて、前の癖で又死んじゃうかもしれないですね。

江原 自殺した人の霊が現れたときは、惨たらしいものですよ。誰一人として、「自殺してすっきりしました」という霊はいません。

美輪 自殺者は、死んだ時点で想念がストップしているの。電車に飛び込んで足が切断された人は、いつまでも足の痛みを訴えるの。「貴方はもう魂なんだから、これから大変なのに、いつまでも恨み辛みを言っていても始まらないわよ」て、言ってあげるの。

丹波 でも、自殺者というのはなかなか浮いてこない。

美輪 しつこくて、傲慢で、頑固。昔の日本人は、例え苦しい局面にあっても、前世の因縁だからそうなっている。だから頑張ろう。又は諦めようと言うことが生活の中に入っていたのよ。今は迷信だとか言って、生活の中に取り入れないから簡単に自殺しちゃうのよ。

丹波 霊界の話をすると薄ら笑うバカがいるんだ。気味が悪いね、その顔が。  日本では、交通事故の死者より自殺者が多いんだ、だからこそ霊界研究というのは必要なんだ。霊界研究をしている者で、自殺する者はいないと思うな。


 ● あの世は時間があるのか?

横尾 時間は有って無い。 過去、現在、未来が表面化した時間でしょうね。

丹波 だから、予言が成立するというのはあの世に時間がないから、過去も現在も未来も、今現在として表現されているわけでしょう。でもね、霊格が高くないと未来は判らないんだってね。過去は現在として起こってくるらしいんだけど……。江原さん、例えばある人が何時亡くなるかなど、判ってはいてもそれを口に出しちゃいけないことでしょ。

江原 不必要なことは語る必要がないですから。

丹波 三田光一(念写実験で有名)などは、やたら誰が何時死ぬかと言うものだから、子供の頃監禁されて殺されかけましたよね。

美輪 キリストにしたって、釈迦や日蓮だって、霊力が有るんだったら良い暮らししても良いはずじゃない?、でも、大学生は試験が難しくなるように、魂が凄く綺麗になればなるほど試練という試験が与えられ、小学生程度の魂の人には、それくらいの試練しか来ないのね。だから、これは大変だという試練が来たら、それだけ魂が上がってきた証明と思えば良いのよ。

丹波 (話が)霊界の時間からずれたが、僕は女房殿が霊界で若返っているという報告を受けたんだ。

美輪 自分の好きな年齢。好きな容姿になれるのよね。

丹波 向こうへ逝ったときの楽しみだね。

横尾 今日は二十歳、明日は三十歳何て成るのかしら。

美輪 成るの。

横尾 例えば、僕が両親より歳をとって死ぬとします。そうすると両親の側から見ると「何処のお爺さんが来たのかなあ」何てことになりますから、向こうの両親から見て判るような年齢に自分が成るんでしょうね。

美輪 (霊が)私に見える時、その人の一番特徴のあるものを見せるんだもの。だから謎解きですよね。何か霊界の掟で、素性、姓名を言っちゃ可けない様なことがあるらしいの。ヒントを与えるだけ見たいね。

丹波 霊界通信で、「人間界の者には言えない」「こっちへ来ないと説明できない」と言ってくるよね。  

美輪 小桜姫物語でもさ、龍神さまの修行について色々書いてあるけれど、定かに言わないじゃないですか。霊界の中でさえそうみたい。こっちが直感で(霊に)言ってあげないと可けないの。

丹波 例えば、水子なんて判るわけ無いじゃないか、でも、「あっ!自分の子だ」と判るのが霊界なんだ。

美輪 横尾ちゃんと車に乗っていると「カメ、亀が守っているから心配するなと伝えてくれ」と(霊の声が)言うのよ。「心当たりがある?」と横尾ちゃんに聞くと亡くなった養父が…。

横尾 亀太郎。

江原 名前に関してはよくあることでして、霊視すると立派な松の木が見え、お話の流れから「もしかすると、その方松さんと言うお名前ですか?」と聞くと、やっぱり松さんなんですよ。 キーワード(問題解決の鍵となる言葉)ですね。

丹波 あの世の時間というのは、人間界から測量しがたいし、時間と空間というのがまるっきり違うようだ。

美輪 人間界の時間は、私達が勝手に作ったのよ。

横尾 あの世の時間を導入して生きれば良いんです。

美輪 あの世の時間を利用した話が、浦島太郎でしょう。三日間いないと思っていたら、何十年、何百年だったわけでしょ。その時間差じゃないかと思うの。

丹波 熟睡するときは、あっと言う間に朝がくるじゃないか、夢というのは時間のない霊界に行っているんだ。霊界へ行く事が大変な養分になっていて、寝た、覚めた、爽やかなんだ。霊界と縁を切ったら忽ち枯れてしまうんだ。


 ● 霊界の宗教は?

丹波 俺は宗教というのは世の中から無くなれば無くなるほど、世の中は良くなると思っているんだ。第一霊界に宗教は有りませんよ。

美輪 神や仏のように素晴らしい人格へ自分を高めていく作業、これが信仰なのよね。ところが、宗教は「こういうやり方も有りますよ、グッズも売ってますよ」こういう企業なの。優良企業も有れば、インチキ企業も有るのよ。

丹波 何でそこから税金を取らないのかね。宗教は見極めるのがなかなか難しいのかもしれないが、見極めなければいけない。 整形手術は是か非か 美輪 人によっては、絶対に良いものです。

江原 なさるなら覚悟を持って。自分の姿というのは、自分自身の全てのカルマも入っているわけです。様々な自分の思いをクリアー(明るく)したいが為に変えるんだったら覚悟を持って欲しい。何故なら、幽体自体は変わらないですから。

美輪 整形手術をして変わることも、プログラムに入っているかも知れないのよ。知っている人だけど、気の毒な顔をしている男の人で親にも疎まれ、就職も面接で落とされた人が、仕事をしたい一心で顔を変えたらすぐ就職出来て、その上結婚もして子供もできて、そんな話も多いのよ。

江原 乗り越えたんでしょうね。

美輪 ご褒美だと思うの。

江原 全く逆にね、超能力者と言われている人が、ある女性の痣を消された方がいるんですが、その女性は亡くなっちゃったんですよ。その女性はそれを持って、ある程度学ぶことが目的だったようなんです。良いか悪いのか、超能力を持ってそれを断ち切ってしまったと言える例ですね。

横尾 例え(見かけが)ブスの人でも、チャーミングな人はいますよね。

美輪 整形によって、人が変わったように悪い心になる場合があるから、整形は人によるのよ。それまでの(以後も)魂のレベルによって是か非か決まるのよ。

横尾 (魂が)悪くなった人の場合は、霊界で元の顔に戻るでしょうね。先ほどの就職した男性は向こうへ逝っても、そのままでしょうね。

美輪 生まれてくる顔の善し悪しも、前世で人の顔を笑ったものは、因果応報でそれなりに生まれてくるのよ。その様にプログラムされているのね。だから、それを治すきっかけ(整形等)が出来るというのも、プログラムだと思うの。

江原 難しいですよね。私の相談者で二十回も三十回も手術する方がいるんでが、どんどん醜くなるんです。

丹波 時には是、時には非、随分うまい(あいまいな)答になっちゃったね。

美輪 良いんじゃない。

江原 霊的な答は難しく一つの答にならなくて、いろんな方面から見ていかなければなりませんから。

美輪 一つの原因でその結果が出たと思ったら大間違いで、多くの原因が、重なって重なって一つの結果になる場合の方が多いのよ。

丹波 霊的に見れば非、人間の幸福では場合によって是。本人の身になってみなければ判らないですね。

美輪 整形は皆しているじゃないの、「これが私の唇よ」と言いながら口紅塗っているし、男は髭を剃って、ネクタイ締めているじゃない。程度の問題なのよ。


 ● 結婚について

丹波 結婚については勿論私の話ですから霊界トークになりますが、私が調べた結婚というのは原則的に結婚しない方が霊格は高いようなんです。神様と結婚しているという形を取るかららしいので、どうしても中性的になるらしいんですよね。ホモとかレズとか言うことでなく、男性、女性どちらに対しても依怙贔屓の無い、過度のない公平な愛情と言うことらしいんですけれども。

横尾 難しいですね。

丹波 人間的結婚となると性欲が関わります。セックスの公認が結婚なんですよ(一同笑い)ところが結婚すると、もう一遍独りになりたいという願望が有るらしいんだ。結婚というのは魂と魂が寄り添わない限りは失敗と言うことでしょう。

横尾 独りで自分を磨き上げていくというやり方もありますよね。同じ性格というのはなかなか出会いませんよ。正反対のものが出会ったり、お互い補ったり、或いは反発したりしながら、相手の中に自分を見たりして成長していくためには、結婚というのは現世の修行の場として、有る意味では大事かなと思うし、(結婚を)せざるを得ないじゃないですか。或いは出来ない、したくない…解りますよね。
 その人の、かつて前世の魂、カルマの結果ですね。「結婚しない人の方が神様と結婚…」と仰られましたが、有る意味では、レベルが高いと言えるかもしれませんね。子供のいない人は、子供の問題でのカルマがないんじゃないんですか。  

丹波 結婚には二つの意味があって、一つは子供を生むと言うこと。一つは霊格の向上、これは魂の軌道修正、我慢比べと言えます。

江原 愛と言う言葉がありますが、現世で使う愛と言うのは言葉ばかりで、愛欲の場合が多いわけです。神の愛と言うのはもっと違う愛なんです。「これだけ愛しているんだから…」これは愛じゃないんですよね。押しつけ愛、欲望です。
 元々、修道(修道士)の生活というのは、人類の全てを家族と思おうと生活するわけなんですが、自らの家族を持つと我欲が入りますよね。(子供を良い学校に入れてあげたい等)でも修道という暮らしの中では全人類が家族だから、愛を持って欲ではなく接することが出来る。ですからそういう意志を持って独り身でいる方は、非常に霊格が高いと思うんです。しかし、さまざまな魂の問題を抱えて、独りでしか生きられない人もいるから、全て(独身者は)霊格が高いとは言えないと思うんです。

丹波 こう言い直したらどうでしょうかね。独り身の者の方が、霊格が高い場合の方が多い。

江原 孤独というのは、一番魂を鍛える勉強になり、自己責任の中で生きていますから、霊格も高くなれる(可能性が有る)わけです。

丹波 地獄では孤独地獄がボトム(最下部)となっているんだけれども、例えば孤独地獄に到達するまで、闇の世界を落ち続けて2年かかるという説があります。闇のコールタール(石炭を加工した液状油)の中にいるように、全くの孤独。

横尾 発狂しますね。

丹波 人間というのは集団動物だから、孤独ぐらい寂しいものは無いらしい。 前世の因縁とかビビビッと来る一目惚れとなると? 丹波 ビビビッか……確かにそう、類魂の場合はビビビッと来るんだね。一目惚れこそ本物らしいんだ。

横尾 その一目惚れで結びつくでしょ、それからもめるということもありますよ。

丹波 それは一目惚れが間違ってた。(一同笑い)

横尾 問題提議のための一目惚れです。

丹波 遠大な計画だねー。類魂同士が「人間界に出たら結婚しようね」と約束した場合でも、霊界というのは時間のないところだから一歩というのが十年の場合もあるし、片一方が鹿児島に(生まれ)出て、片方は札幌に出てしまったりすると、距離からいってもなかなか出会えない。  待ちきれなくなって別の人と結婚したら、約束した人と出会ってしまったなんてありますよね。どうしても約束した人と一緒にいたいと思って逢っても、元の家庭に戻るという事になります。だから出会えたという喜びの後は、我慢して責任(結婚生活)を果たし、霊界に戻ったら又一緒になる場合もあるでしょう。

横尾 現世で結びつく必要がなかったかもしれませんね。前世で夫婦だったり恋人だったノスタルジー(郷愁)なのかもしれませんね。

丹波 この世で結婚した者同士が、あの世で結婚するのは誠に稀だといいますが。

江原 (霊視して)共に夫婦でいるのは少ないですね。

丹波 霊格の差ですか?

横尾 高い方が、逢いに行くことは出来るわけですよ。

丹波 私の場合は、私の方が(貞子夫人より)高いのかどうか自信はあまり無いんですよ。(一同笑い)向こうの方が高いでしょう。 この世で結ばれなかった者が、生まれ変わって結ばれることは?

江原 その方が聞いていて美しいのですけれども、目的(理由)がないと……。 類魂でこの現世で夫婦になった場合は、共通した目的を持ち、夫婦でなくても類魂というのは、同じ霊界の計画に沿った同じ仕事(役目)を持っています。

丹波 結ばれる結ばれない、あの世での再会等いろいろあるが、霊界で一番軽蔑される事がやきもちだね。やきもちとは自己防衛と他人の蹴落とし。これ以外の何ものでもなく、愛情の欠片も無いものなんだ。結婚に関してはこれで出揃ったと思います。 夫婦、親子関係は人間界  (現世)だけのものか?

横尾 夫婦はありますよ。

丹波 そうだね、親子に関しては何うだろう。

横尾 こちら(現世)の世界で親子の関係は、自立した関係でうまくいっている場合と、そうじゃない場合がありますよね。

丹波 横尾さんの場合例外的に親密ですよ。お母さんはあなたの絵を霊界で持っているじゃありませんか。 交通事故等で一緒に死んだ親子なんていうのは、向こうで周りの者(霊)から羨ましがられますよね、大概独りで逝くんだから。  ところが、その親子が段々変化してそのうち各自バラバラの方向へ行って、未来永劫会いませんよね。これが多いようなんですが。

江原 年齢によっても違いが有るんです。親子共に亡くなった場合でも、小さい魂(幼子)は暫くあちらで養育するようですね。

丹波 普通(単独で亡くなった)子供の場合は保育所のようなものがあります。一度も(現世で)子供を持ったことのない女性が主としてあたりますが、自分の子供と同じように、本当に愛情を注ぎますよね。

江原 (亡くなった時)成人に達していたら、死後の世界に於いては親子と言うよりも、魂の仲間……。

丹波 類魂ですね。

江原 そうです。その中に入って行くわけです。

丹波 親子関係というのは(霊界まで含めると)難しくて、ハッキリ言っちゃうと人間界の親子関係に悪影響を及ぼすような気がして、説明を手控えるんだ。


 ● 生まれて来る時の親子関係の意味は?
       (何故この親の元に、何故この子が?)

丹波 子供の方が親を選ぶんだ。「勝手に生みやがって」なんて子供が言ったら、「勝手に出てきやがって」と言うのが正解。子供の方がねらいを定めて親の方に飛び込んで来るんだ。  例えば前世で美人だった場合、それを自慢する人生を送ったなら、次はおかめ、ひょっとこの様な両親を狙って生まれて来るんだ。「何でこんな顔で生んだんだ」と怨むが、貴方の方が選んだんだ。

横尾 美人の時に(修行で)欠落した部分を埋めるために、その様な親から生まれて来るわけですね。

丹波 その通り、全部自分に責任があるのです。ただ、自分で自分の前世は判らないんだが、有る程度は人世で感じるかもしれない。

江原 前世そのものと言うよりも、前世での問題点は今の自分を見つめることでおおよそ見えますよね。

丹波 現世の親子に説明する時、出来れば良い関係が続くように言ってあげたいんですが、研究すればするほど(親子関係は)離れていってしまうんですよ。

横尾 色々な問題が修復されて、良い親子関係が向こうの世界で再現されれば良いですよね。ところが問題を残したまま逝った場合はお互いに一緒になれないでしょうね。

丹波 私の研究では悲観的なものが多いんですよ。まず第一に水子ですよね。飛び込んできたのは子供の方だから、親が呼び寄せたわけじゃないから。飛び込んできて、「ここしまった」「違っちゃった」と気がついた魂はノック(知らせる)するわけですね、母親を。母親はノックに気がついた場合は堕ろしてしまうんです。ここで生まれてきても自分の魂の修正にならないと、3ヶ月4ヶ月の時点で気がつくんですよ。 その場合、まだ結婚していないとか、体が弱いなどと言うことも条件にはいるでしょう。まあ、いろんな条件を自分で勝手に感じて(解釈して)堕ろしてしまう。その次に、いくらノックしても感じてくれない母親に対しては、自分がおなかの中で死んで、勝手に霊界に帰っちゃうんだ。今度は、まだ気がつかないで生まれちゃうんだ。生まれた場合に世界で困っているのは、生後3ヶ月4ヶ月のかわいい盛りに向こうへ帰っちゃうんだ。これを医者は自然死と言っていますよ。病名の付けようがない。もっと酷いことになると、15〜16才位で金属バット等で両親を殺したりしますよね。これは自殺することと同じ様なものだ。こういう間違った親子関係というのは、極稀だけど有るんです。

横尾 水子の場合、親への問題提議もあるでしょうね。

丹波 水子にしても、2〜3才で死んだ子も向こうへ逝けば子供の園で育てられますよね。そして両親が来たときに成長した立派な身体で迎えるんで、両親は驚くんだけど、すぐ自分の子供だと判るんだ。そして子供達はフェアリー(妖精)と会わせてくれたりして両親を喜ばそうとするんだ。いつ来るかも判っているんですよ。

横尾 復讐心を燃やして待っているというケースはないんですか?

江原 無いですね。

丹波 無いんだよ。そうすると水子の供養なんて嘘なんだ。供養という言葉が出たんだけれど、霊界の方から人間界を拝むなら判るんだけれども、要するに人間界は泥沼ですよ。そこで苦しんでいる者に対して霊界からナムアミダブツと(救いを)御願いすることの方が当たり前なんだ。

横尾 水子の場合は良いですけれども、向こうで地獄に堕ちている霊に対しては、こちらで供養してあげないと気付かないですよ。

丹波 供養という意味が私には判らないんだ。

江原 水子の供養というと水子は祟ると思われているんですが、祟る事は無いんですよ。ただ、私は水子の供養が必要だと思うことも有るんです。何う言うことかというと、その両親を心配して居る場合です。

丹波 水子の方が親を心配している。なるほど。

江原 こちら(親)が悲しみを断ち切る、「もう良いよ」と言ってあげることによって供養になるわけです。

丹波 それが死んだ者に対する生きている者のマナーですね。良いところにいる者が悪いところ(現世)にいる者から供養されるというのは、逆じゃないですか。

横尾 でも、あの世でも浮かばれない低いのがいるんですよ。お経でも線香一本でも……どうも切り離せない相互関係が有るんじゃないかと思うんですよ。向こうの霊がサポート(支援)してくれるのは判るんですが、こちらの人間も気付かない霊にはサポートと言うか、供養という方法があるんじゃないですか。 

江原 分からず屋というのは、死んでも分からず屋なんです。

丹波 バカは死ななきゃ治らないと言いますが、あれは全然嘘!。バカは死んでもバカなんです。


                  《来月のお客さんは、稲川淳二さん・小池里予さん》