ゲスト 秋山眞人さん


 【第39回】 2003年11月掲載用

   この対談は、平成8年 テレビ東京 『丹波哲郎の不思議世界』の収録時に
   行われてものです。
   今月は、久しぶりの登場、すっかりお馴染みの方です。
   超能力研究家の『秋山眞人』さんです。
   テレビや雑誌で大活躍の方です。
   今回も興味深い内容を掲載しました。それでは、じっくりとお読み下さい。



             霊感スイッチ

丹波 秋山さんは、超能カブームの渦中にいたんですよね。そのきっかけは……?

秋山
 起きている状態と眠る状態の中間ぐらいに自分を持っていくと、周りの人がみんな光の固まりに見えるんです。
 更に敏感になってきますと、例えばコップがあると、普通の人には単にコップしか見えませんが、レンジ(範囲・限度)をいっぱいにしますと、前にさわっていた人の手の感覚が移って来るんです。そのコップがどの様に製造されたかなどがです。


丹波 作った者の性格までわかってきませんか?

秋山 そのコップに係わった方の感情が走馬燈のように入ってきます。

丹波 その人の経歴までわかってしまうんだよね。

秋山 一番困ったのは、その事は自分にとっては当たり前なんですけれど、理解できない人にどう説明したらいいのか……。
 最初は能力のスイッチを切る訓練をいろいろやってみたんですよね。宗教巡りもやったんですが、うまくいかない。ところがある時コントロール出来るようになったんです。

丹波 ほー、どの様に。

秋山 スイッチを切って普通の生活が出来、見ないときは全く見ない。この人のこういう面をみたいなと思えば見る。中にはどう解釈したらいいのかわからない映像が見える。そういうものが徐々に判ってきたんですよね。5年ぐらいかかりました。人間はいろんな世界と係わって生きている。
 しかし普段は感じることが出来ないから理解できない。只恐れるだけ。理解することによって、その世界と楽しくおつきあいできるんです。

丹波 イギリスの
ホーム・ダニエル・ダングラス(1833〜1886)は素晴らしい物理的心霊現象を残しているよね。幽体でなく、生身の体を瞬間移動したり、燃えさかる石炭を素手で拾って、他人の素手に置き、お互い火傷しないんだからすごいよね。これは、石炭と素手の間には特殊な膜のような物が出来ていて、それごと渡すから何でもないんだ。しかし現在では「見ていないから」と言って信じてもらえないんだ。

秋山 そうですよね。私の場合はスイッチを切る訓練をすることに より、普通の人がスイッチを入れる方法が判ってきました。
 能力を出す事というと、多くの人はレンガを積み上げるような、足していく作業を想像しますが、この種の力は生まれつきあるんです。しかしいろいろな事情から蓋がしてあるんです。人によって十枚、あるいは三枚とそれぞれ違いますが、これをいかに引き算をするかという作業なんです。消去法です。それにはリラックスした状態、又はイメージが必要です。

丹波 僕は年中リラックスしているよ。

秋山 それが一番なんです。集中力が出てくると能力は勝手に出て来るんですが、集中力には二つのメニューがあり、一つは「生きるか死ぬかに追い込む集中力」これは、瞬発力はすごいが長続きしません。もう一つは「リラックスして目的のイメージを浮かべる」この時に意外な能力が働いてくれます。

丹波 瞑想するというのは非常に大切なことですね。人にも拠るが、せいぜい十分前後、それ以上やっちゃいけない。やり方も人それぞれだね。よく「何にも考えないというのは、どうすればよいのか」と質問する方がいられるが、何にも考えないと意識することが考えていることなんだ。

秋山 リラックスの反対はストレスです。ストレスを理解するとリラックスが判ります。
 例えば、手紙の返事を書こう書こうと思っていて、書かないのがストレスです。「書く」又は「書かない」決めちゃえば無くなるんです。やろうと思っていて出来ないのが一番悪く、人生はそういったことをいっぱい抱えて居るんです。それを引き算するとスーと魂の力が出て来るんです。その手助けとして音楽、日本人には童謡が良いようですね。

丹波 我々の最大の目的というのは、死は無いんだと言うこと。生命は永遠だと言うことなんですよね。つまり今ある世界と、別の世界がダブってあるんです。そこに深く根ざしている秋山さんは、いろんな能力をそこから吸い取ってきて、秋山さんを通していろんな所に発揮できている訳ですね。



            
始めと終わりは一つ

秋山 僕は「あっちの世界」としか表現できないんですが、始めと終わりがないんです。始めと終わりは一つなんです。一つは沢山で沢山は一つなんです。難しいでしょうかね。

丹波 私なりに説明しましょうか。鉱物(石等)があるとします。ある瞬間に植物になります。鉱物には生命はないが、植物にはあります。しかし神経はない。だが植物がある瞬間に動物になる。これには神経があります。この動物がある瞬間に、人間になる。このある瞬間を一般に突然変異と言って処理していますね。動物がある瞬聞に突然変異して人間になるというのは、霊界では人間になるべき所まで進化した動物に人の霊が憑いた。つまりある瞬間に、霊界から猿の脳に憑依したと言えます。

 (次回につづく)

   ※次回は、秋山氏が前世を確信したある体験談です。