ゲスト 故 池田貴族さん


 【第38回】 2003年10月掲載用

   この内容は、平成8年 テレビ東京 『丹波哲郎の不思議世界』 の収録で
   行われてものです。
   今月は、故池田貴族さんとの対談を御紹介します。
   癌と闘い続け、短かい人生ではありましたが、見事に使命を達成されて、
   霊界へと帰えられました。
   霊界の存在を多くの方々にお伝えした構成は大きなものでした。
   短い間でしたが、本当にお疲れ様でした。


        プレゼントに込められた念

丹波 品物や、パーツに念が残ることはよくありますが、特にお面なんか買うのはまだいいが、人からもらうのはどうもね……。

池田
 製作過程で念が入りますね。

丹波 作者が生きている場合はどうですか?

池田
 
その時は、生き霊ですね。

丹波 ウーン、そうですね、古めかしいものには、よく念が入っているらしいですね。

池田
 
現在では、プレゼントにまで念をいれるんですよ。

丹波 女の人が、男からもらったものなら、そんなに念なんてないだろう。

池田 イヤ、丹波さんは女性に対して苦労していないからで、念を込める男性も多いですよ。

丹波 そうかい?

池田
 
そうですよ。たとえば、もてる女の人が、3人の男性に同じプレゼントをもらいますね。そのうち2つはすぐに売り飛ばしてしまい、残る1つだけ身につけてすましているんですよ。売られた2つの品物には、異常な程な念が入っていることがあります。

丹波 今はそうなのかい、ヘェー

池田
 
だから危ないんですよ。簡単に物を手にするというのは、非常に危険なんです。


       
無理をしてインチキをしてしまう

池田 心霊写真についてですが、皆さん関心があるようですね。

丹波 霊的な写真も、やはりロンドンからはじまっているんだよ。

池田
 
インチキもありますよね。

丹波 本物の心霊写真なのに、人に証明する実験の際、プレッシャーからインチキをしてしまう場合があったようだね。

池田
 
そこを指摘されて、全ての実績がパーになっちゃうということですね。

丹波 精神的・肉体的コンディションの為、出来ないだけでインチキといわれた例もありますよね。

池田
 
ところで、丹波さんの場合、心霊写真など送られてきた写真は、どうしていますか?

丹波 「こんな写真があります」と言われれば、事務所で研究する場合は別として、大体こだわらず捨てちゃうね。特に返事が欲しい場合は連絡して、焼いてくれといわれれば焼いちゃうし、気にしませんね。そんな物ですよ。


             
憑依されないために

丹波
 肉体の健康というのは、憑依されない条件の一つだね。

池田
 健康ですか? わかるような気がします。僕なんか霊が集まりやすいので、よく引っ越しをするんです。

丹波 そりゃどこへ行ってもだめだろう。

池田
 
ええ、半年から一年くらいは大丈夫なんです……。

丹波 有名なフォックス家事件の姉妹も引っ越ししたが、霊現象はなくならなかったんですね。つまり呼び込む人は何処へ行っても引きつけてしまうんですね。

池田 たしかにどこへ行っても同じですね。

丹波 引っ越しすることで、気分転換には確かになりますね。


                   
催眠術と霊

池田
 丹波さんは催眠術をやりますよね。

丹波 うん、でもね、催眠術と霊的な物は違いますよ。催眠は技術ですから。

池田
 
そうなんです。必ず、先にこうなりますよと、相手に言いますよね。

丹波 その通り。

池田 霊的なものは、結果の予想を口走ったりはしないですよね。何も言わないのに、肩が重くなったり、眠くなったりしたら催眠ではないですね。

丹波 明らかに霊能力と催眠は違うが、その人の前世まで退行(逆行)させることは、霊的に関係してくるね。日本人なのに、前世のドイツ人だったときの記憶をドイツ語でしゃべり出せば……。

池田
 証明する一つの手段ですね。


               
霊界研究の環境

丹波 君はたくさんの霊を背負い込むようだね。

池田
 
霊的番組のせいでしょう。

丹波 聞くところによると40体くらい憑かれたこともあるようだね。

池田 一体だけならまだしも、次々出てくると、ビックリしますよ本当に。
世間の人には変に思われていると思います。

丹波 精神病で、これに該当する人がいるんだ。しかし、一般には理解されない。
 ある大学の教授の話をしよう。若いんだが「霊界研究をやります。しかし、これで出世はあきらめなくてはならない」と言っていたね。
 学者としては、日本では否定されてしまうんだね。

池田
 
理解できれば悪いことはしなくなるんですがね。

丹波 出来なくなるんだ、地上天国は「生命が永遠」だと解って、はじめて実現できるんだ。
 また、ゆっくりお話ししたいね。今日はどうも有り難う。

池田 
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。どうもありがとうございました。


                                          (おわり)