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【第34回】 2003年6月掲載用 ゲスト 稲川淳二さん 今月は、再び霊界の語り部『稲川淳二さん』に登場していただきます。 恐怖体験を数多く持ち、霊感が非常に高い方で有名ですね。 ここでは、その体験談を説明するよりも、なぜ浮遊霊と度々遭遇して しまうのかという点について中心に御紹介します。 豊富な霊体験 丹波 淳ちゃんは、私の霊界映画になくてはならない浮遊霊だね。 (映画『大霊界2』に浮遊霊として出演) 稲川 浮遊霊ですか、またまたハ・ハ・ハ。自分の体験としては、小さいときにはお祖母ちゃんが、自分の親父の弟、つまり叔父が南洋で亡くなったのを感じて「あっ! 亡くなった」と言ったんですよね。 丹波 淳ちゃんは霊媒体質だよね。ほとんど代々の遺伝だと言っていいだろうね。 稲川 そうなんですかねー。自分の体験は、学生の頃からですね。友人と遊びに行った西伊豆の海で、心中死体を見ちゃったんですよ。それでイヤになっちゃって山中湖の方へ移動したら、なんとそこの宿屋で霊体験をした。それが初めてですね。 丹波 ほーそれはどんな体験かな? 稲川 夜中寝ていたんですが、宿の周りでワイワイ人声が近づいたと思ったら、ザーっといった音になったり、光の玉が飛んだりね……。 気が付くと自分が部屋の外にいたんですよ。そうこうしているうちに、お坊さんが、部屋の中へ空中を滑るように進んでいくのが見えたんです。 かと思ったら、いつの間にか、部屋の中にいて、壁を背にして眠っちゃったらしいんですが、耳元で「ハァー……」と息を吹きかけられましてね、びっくりして周りを見ると壁の中からお坊さんの身体が出てきていたんですよ。 丹波 それは明らかに浮遊霊だが、低級霊だね。 ただ、滑るように進むというのは、全くその通りなんだ。 将棋の大山15世名人の話をしよう。名人は、一度蘇生したんだね。その時にこんな話をしている。 「歩く気はないのに、周りの景色が後ろへ下がって行くんだ、まるで滑っているように……」 もちろん名人は相当上の方にいらっしゃるだろうが、そういった体験を伝えて、お亡くなりになりましたね。 地縛霊とは 稲川 なるほど、先程の山中湖の宿は、湖での事故死、変死者の一時保管をした部屋だったようなんですよ。 丹波 やはり地縛霊だね。念が残ると言うより、生きていると思い込んでいる大馬鹿者だね。 稲川 脅かすつもりじゃあ……。 丹波 いやいや、仲間が欲しいだけなんだよ。誰でも良いんだ、ただ、敏感か、鈍感かで見えたり、聞こえたり、感じたりが分かれるんだね。 稲川 ロケなんかじゃあ、今まで体験したことの無い人まで波動が合っちゃうんですかねー。みんなが感じるなんて事がありますね、あれ不思議ですよねー。 丹波 本来、幽体は純粋無垢な存在であるはずのものだが、肉体と結合していたときの欲を持ち続けているために、この世に念が残ってうろつくわけだ。ところが、そうした存在を判るものと判らないものがいるんです。 そして、あなたは特に敏感なんですね、周りの人まで巻き込んでしまうぐらいに。 稲川 一緒にいた人達で、初めて「見た」「感じた」と言う場合が多いですね。 丹波 浮遊霊や地縛霊は丁度、鉢の中にいた金魚が外に飛び出して、バタバタしてる状態と言える。金魚は水の中にいなければならないと同様、魂は霊界へ行かなくてはならないのである。霊でありながら人間界に仲間入りしているから、飛び出した金魚と同じ事になってしまい、あの世とこの世の境目で苦しまなければならなくなるんだ。 稲川 死の自覚がないんですね。 丹波 こういう霊は、私に言わせれば霊界の愚か者でしかない。勿論、愚か者になるにはそれだけの理由がある。死んだら全ておしまいだと思っていた者や、突発的な事故や、災害など事件に巻き込まれて短期間で死の境界線を超えてきた霊達は、なかなか自分の死が素直に信じられないからなんだね。だが、生きているときに霊界の存在を確信できていれば、地縛霊などにはならなくて済むんです。 それでも 死は恐怖 丹波 淳ちゃんは、死というものに対して恐怖はあるかな? 稲川 死、自体にはない。死に方にはありますが……。 丹波 死、そのものにはないんだね。 稲川 そう思っています。 丹波 死ぬ瞬間が問題かい? 稲川 自殺とかはイヤですよ。 丹波 淳ちゃんはそれはないだろう。「人は死ぬために生きる」と言う人もいるが、僕に言わせれりゃ「生きるために死ぬ」まさにこれだね。 稲川 イヤ、素晴らしい、恐れ入りました。今後ともご指導お願いします。 丹波 えっ、そうかい、相変わらず調子がいいねぇ、いつでもいらっしゃい。 ※来月のお客さんは、霊能者「毛利高明さん」です。 |
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