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【第3回】 200年11月掲載用 ● 類魂とは? 丹波 とても大きなテーマだね。横尾さん、類魂という言葉は一般には解りにくいと思いますが、どの様に説明しますかね。ソウルメイトやクラスメイトと言ってもね……。 横尾 似たような者……、出所が同じ……、ですかね? 丹波 似ただけじゃなく、趣味嗜好全て同じ。 日本アルプスに例えてみれば、日本アルプスは一つのマグマでつながっていますが、各頂上には個性があって、白馬岳とか、何とか山とか名前が付いていますね。しかし、元は同じなんですよ。 江原 全て、纏まれば類魂なんでしょうけれども、それぞれ分かれていて、クラスなんでしょうかね。大本は一つなんでしょうけれど、その中で分かれていて、私は、よくダイヤモンドで例えるんですよ。 丹波 なるほど、ダイヤモンドのカットとしてか! 江原 そうです、カット面なんですよね。(現世に)自分自身が居て、霊界には自分の元の故郷がある。これをダイヤモンドに例えて、カットされた一面が自分であり、他の一面が自分自身に関わる魂です。よく、守護霊なんて言う言葉がありますが、一つの魂なんです。 守護霊で、よく誤解されがちなのは、人の良い霊というように捉えられるんですが…。 丹波 守っている霊というようにね。 江原 全く関係ない霊が見守るんじゃなく、自分自身であるから見守れるわけですね。 自分で、自分の成長を見守っている訳なんです。「利益を与えてくれる守護霊」とか言うのは、違いますよね。自分自身だからこそ、あたたかく、厳しく見ていてくれるんです。 丹波 なるほど、供養というのは「私自身を見て下さい」と言うことだろうと、私自身常に言っているんですが、そんなに外れていないな。 美輪 誰に、見て下さいと言うんですか? 丹波 御先祖の皆様、供養の対象、供養の対象というのは実は自分なんだ。自分に対して、自分が拝んでいるという訳なんですよ。 美輪 人間の身体にも例えられるんですよ。人間の身体は一つでしょ、でも、目の役割をする人達、手の人達、口の人達、鼻の人達、耳の人達、役割が違うんですよ。だけど一つの身体なんですよ。元は一つの身体なんですけれどね、一つのガスみたいなエネルギー体なんですよ。それが核分裂して、出てくる訳なんです。 例えば、私が天草四郎の生まれ変わりで、(美輪明宏さんは、徳川幕府に弾圧されたキリシタン、天草四郎の生まれ変わりと言われている)この世に出てきたんだったら、あの世に天草四郎はいないはずでしょ、でもいるんですよ。天草四郎の魂、霊が分裂して、その分裂した一つを持って、私が生まれてきているわけです。これが又、霊界へ帰ると融合して、一つのエネルギー体になる事が出来るわけです。ですから、私の他にも天草四郎が(現世に)居る場合もあるのよ。ただ、その天草四郎の前世もあって、大本のトロイと言う、人の心を燃え上がらせ、慰め、鎮める火の神で、あの世で集合すると、一つのエネルギー体になると言う訳なんです。 丹波 どうですか、そういう意見に対して。 横尾 僕の両親(既に亡くなられております)がね、僕が向こうに来るのを待ってはいないんですけど、来たら僕の魂と一体になる様になっている、と言うんですよ。結局類魂になって……。 美輪 一つの集合体になる。 横尾 ええ、ただしお互いの個性はそのまま歴然と残っているんです。 美輪 だから、いつでも分離することは出来るわけ。 横尾 そこ(類魂)に入ると三人、あるいはもっと多いかも判りませんが、既に大本にある知識、宇宙の意識なりそういったものを共有するんでしょうね。そして更に私というものが、共有することによって幅が出来るんでしょうね。 丹波 それに、人間界での修行の分をプラスするわけですね。 横尾 そう言う事でしょうね。 江原 まったくその通りだと思います。 ●前世の記憶がある人とは? 江原 それは、非常に特殊な方だと思うんですよ。基本的には、前世の記憶は無いに越したことはなくて……。 丹波 有ったら、いけないんだ。 美輪 混乱しちゃうわよ。脳だってうまくできていて、この世のことだって忘れるように出来ているのに。(医学では、忘れることによってストレスを無くし、身体を守ると言う説がある)赤ちゃんの頃から、街ですれ違う人や、色々なことの細かい日時まで覚えていたら、おかしくなっちゃうわよ。 丹波 だってね、前世が例えば泥棒だったなんて覚えていたら、困っちゃうんだ。どうですか江原さん。 江原 生まれてきて、自分自身の魂の流れが全て判っていたら、そこで感動というものが無いわけですよね。生きているときの、目覚めるきっかけにならない訳なんですよね。 丹波 うーん、でも霊治療する場合、その原因というものが判らないと、的確に治療できないでしょう。 江原 前世療法(退行催眠などのように、前世まで遡って霊障、カルマなどの原因を探り治療する)というのが有りますよね、あれは非常に画期的なことだと思うんですけれども、ただ気を付けなければならないのは、本当の前世なのか、私は懐疑的なものが多く見受けられるわけです。インチキも多いし、憑依だとか全く別の人格が入り込んで語っていたりとか有るんですね。ですから、非常に難しいですね。 美輪 例えば、(前世)歴史的有名人であって欲しいという願望が、憑依として呼ぶ場合もあるし、見分けるのは大変ですよ。 丹波 前世がクレオパトラだとか、アレキサンダー大王だ、何て言うのは何十人もいるんだ。 江原 横町のおじさんだったという人はいませんね。 ( 一 同 笑 い ) 美輪 でもね、面白いのはね、大体前世と同じ趣味、同じことをやっている人が多いのね。あるグループの奥さんの前世を見て、「グリーンと白の縞模様の着物が好きなようね」と言うと、周りの人が笑うの、「どうしたの」と聞いたら「その人がいつもよそ行きだって言って着てくるのは、白とグリーンの縦縞の洋服なんですよ」ですって。 別のご婦人は、ご隠居のような方と結婚していたのが見えたので言うと、又みんなが笑うの。「この人のご主人のあだ名がご隠居で、歳の離れた夫婦なの」だって。 丹波 魂のクラスメイト、類魂の意味は判ったとしても、我々人間に及ぼす影響が問題ですよ。 美輪 影響と言うより、本人自身の資質とか、想念の……。 丹波 出自(でどころ・うまれ)なんだね、早く言えば。 美輪 私は、横尾ちゃんと(霊界の)同じ村の出身だと思うの。 丹波 その根拠は? 美輪 趣味、嗜好、想念、感覚的ものがよく似ているのよね。会ったときにフッとアドバイスが出来たり、自分のようにこの人(横尾氏)が判るというのは、同じ村だったんじゃないかなと思うのね、出自が。 横尾 沢山いる人の中から何度会っても親しくなれない人もいるし、たった一回で親しみ感じるし、懐かしさも感じるし、そう言う懐かしく感じる人ですよ。 懐かしいというのは、未来より過去の接触があったのかなーと、別に査べはしないけれども。 丹波 ソウルメイトをもっと突っ込んで説明して貰うと? 横尾 その説明は、丹波さんが一番うまいんじゃないかな。あの蜂の巣の論理というのは、解りやすいですよね。 丹波 僕は蜂の巣に例えて説明しているが、(初歩的説明中略)蜜(情報、知識)が集まり蜂の巣全体(類魂)が向上していくと、特にその中から際だって向上していった者は、その蜂の巣に居たたまれなくなって、別の蜂の集団を作るか、更に向上している蜂の巣に「入れて下さい」と行くわけだね。 普段は、行かれないんだ。隣にならんでいる蜂の巣には、絶対に入れないんだ。 では、どういうふうにコミュニケーション(連絡)しているかというと、お互いの蜂の巣に外交官見たいのがいるんだが、繋ぐだけの役目のやつがいる訳だ。それ以外の者は入れないんだ。別の巣を全然無関心に暮らしているのじゃなく、わずかながらルートがあるのは、人間と幽体がシルバーコードで結ばれているようなものなんだね。これ(外交官)は、人間界と違って切れるということがない。只(向上して)もう一つの向上した別の所へ行こうとした場合に、他から、向上しようと来た者同士出会って、新しい巣(類魂)を作る場合がある。この説明はどうでしょうかね。 横尾 解り易いですね。 丹波 解り易いだけかい。 美輪 その(向上しようとする)エネルギーの純度よね。私達はエネルギー体なわけでしょ、念力とかテレパシーは全部エネルギーなんですよ。悪い因縁とか、祟られているというのは、マイナスのエネルギーが働いているの。お祓いというのはプラスのエネルギーでプラスマイナス、ゼロにしてやることなの。 だから類魂の場合も、純度の同じ者同士、向上したら向上した者同士、同じ純度の所へ行くわけ。 丹波 これで、ほぼ出揃いましたね。 ●自殺をしたらどうなるか? 丹波 僕はね、駅伝で説明するんです。 美輪 駅伝? 丹波 第一走者でも第二走者でも、くたびれて、これ以上駆けられないとギブアップしてしまう。そうすると、待っている駅伝の走者が全部空振りしてしまい、駄目になるんだ。ところが霊界での駅伝の走者というのは、一人や二人や五人じゃないんだ。何百と連なっているんだ。だから自殺というのは、大勢を殺す事になるんだ。だから自殺は駄目なんだ。 但し、条件があって、人の為に自殺した場合、例えば特攻隊の場合は自殺じゃない。城兵を助けるために、城主が割腹するのも自殺じゃない。自分が苦しいから、自分が困っているから自殺すると言うのはてきめんにやられます。 今の説明で、反論意見はありますか。 美輪 ありません。 丹波 そうすると、ここで終わっちゃうんだよね。 ( 一 同 笑 い ) 《来月へ続く》 |
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