横尾 忠則さん
( 美術家 )
   
 

 【第24回】 2002年8月掲載用

  今月は、絵画の巨匠 横尾忠則先生です。
  丹波先生との交友は古く、御夫婦で丹波邸にも遊びに来られたりします。
  ユニークなお話が、いつも飛び交います。
  さあ、今回はどんなお話が聞けるか……。
  一場面を御紹介します。


              再確認 死とは?

丹波 ご無沙汰しましたね。
 今日は、あなたと霊界談義ができて本当に嬉しいですね。

横尾 
いや、ボクの方こそいろいろとお話をするのを楽しみにしてきました。

丹波 まず、死とは何かを確認したいと思います。
 死とは、
※振動数の変化と私は考えていますが、死ぬ瞬間、そして死んでからは実に気持ちが良いようです。
 横尾さんはどのように考えているのですか?


 ※振動数の変化
    扇風機を例に取ります。スイッチが入っていないと羽根は見えます。
    しかし、回転数が上がると羽根は見えなくなります。
    これと同じなんです。全てのものは振動しています。
    肉体も同様です。肉体の振動数は扇風機が止まっている状態と考えて下さい。
    幽体の振動数は羽根が回転している状態です。
    ですから、肉体から振動数の高い幽体が抜け出してしまうのが、
    死というわけです。
    振動数が高いため、一般の人達にはその幽体を見る事が出来ません。
    遺伝などによって霊媒体質という特別な能力を持つ方は、
    普段から振動数が普通の人より高い為、幽体が見えることもあります。


横尾  死とは肉体から幽体が離れただけです。
 夢を見たとき夢という自覚はない。それと同じと考えて良いと思います。


丹波 そうですね。夢はいつの間にか夢の世界へ入り、覚めてからはじめて夢と判るものです。死とは、その夢から覚めないことなんですね。
 ですから、私達は、毎晩霊界へ行っているということですただし、この場合、肉体と幽体はは、シルバーコード(銀の紐)というもので繋がれているために、再び肉体へと戻ってくる。
 死とは、その紐が切れてしまうことです。つまり、死とは、今となんら変わりがないんです。
 ですから、死んだことになかなか気が付かないようですよ。


横尾 ぼくの針灸あんまの先生がガンで死んだんです。霊界の研究者の先生は、生前死んだら 「霊界通信するよ」という話までしていたのです。この先生が亡くなってすぐに ぼくの所に夢というかたちで現れました。
「横尾くん、死んだと思ったら、その途端に生き返ったよ」と言っているんです。あれだ け死の認識・自覚がありながら、自分が本当に死んだら「死んだと思ったら生き返った」 と言うんですよ。

丹波 しかし、それほど霊界について研究していた方なのに「死んだと思ったら、その途端に生き返った」と思ってしまうわけですから、守護霊さんの存在は大事なんです。死んだら守護霊さんがきっちりと教えてくれるんです。でもなかなか耳を貸さないんですね。

横尾 なかなか皆さん頑固のようです。でも丹波さん、すぐに守護霊は死んだと教えてくれないみたいですよ。守護霊はそれぞれの方の性格によって、もう少し判らない状態でしばらくほっといて、ある時期が来たら教えようという配慮があるようです。

丹波 横尾さん、死ぬと先に向こうへ行った家族・ 親戚・知人などいろんな人、ペットまでもお迎えに来るそうですよ。そういう人たちが来ても、まだ死んだと思わないそうですよ。

横尾 普通、不思議な体験をしている訳だからヘンだと思うはずだが、そうじゃないんですよね。

丹波 ですから 私は常々このよう に言っているので す。
「幽体だけに なると前後・左右 ・上下・360度 いっぺんに見えます。皆さんがもし向こうに行って、 このように見えたら死んだと思って下さいと…。

横尾 なるほど。

丹波 横尾さんもこのような経験はあるでしよう。

横尾 そうですね。私は、幽体離脱は3、4回あるのですが、突然午前中に金縛りにあった時のことです。本棚の方向を見ていたのですが、身体が全く動きませんでした。そうしたら、死んだ母が私の横へ来たのです。そちらの方向へは顔が動かなかったのですが、母の顔のシミ・シワ・髪を染めた跡までリアルに見えるんです。


              健康が一番の幸福


丹波 最近では、体験と研究がピッタリとあってきているのです。
 ところで横尾さん、この世で一番幸せなのは「健康」ですね。でもどんな健康な人でも必ずあの世へは行きます。その時に地位・名誉・財産などはまったく役に立ちません。 この世で生活している 間、霊界銀行に貯蓄しなけれぱならないのは、 どれだけ人の為に尽く したかという実繍と霊界に関する知識だけな んです。

横尾 今日は大変良いお話しが聞けました。

丹波 最後に、横尾さんの創作活動と霊界はどう関わっているのですか?

横尾 ぼくが絵を描くのは、自分が描いているというより、 何かを描きたい意志が別の所 (霊界)にあって、そこからの情報を単にメディアとして身体をとおして提供しているだけと考えています。

丹波 なるほど、これからも頑張って下さい。是非とも またお話しを伺いたいですね。

横尾 ええ、是非とも……。

                           
※ 今月のゲストは、女優の高樹澪さんです。