神取 忍さん
( 女子プロレスラー )
毛利高明さん
( 霊能者 )
   
 
 【第18回】 2002年2月掲載用

  《今月は、女子プロレスラーとして大活躍の神取忍さと、
   先月に引き続いて超能力ブームの火付け役だった毛利高明さんをお迎えします。
   精神的な心霊現象について語っていただきました》

            よくある質問に答える


 霊界では好きなファッションを着る事が出来ますか?


丹波 出来ますよ、しかしファッションのもっと先端を行くものが、霊界で展開されているね。
 例えばね、僕の子供の頃は、高層ビルと言っても十階かそこらが一番高い建物かな。その頃にもう(霊界では)百階建て位の建物が有って、その建物と建物の間を道路が通過して居るんだ。空中に道路が有る等と言うのは、僕の子供の頃には思いも寄らないんだ。
 そう言うのは絵やマンガとして有る。これが霊界ではもう有るんだ。
 時間の無い個所(霊界)から時間の有る人間界へは「後送り」と言って、これが予言になるわけだけれども、霊界で起きた事は必ず人間界に再現される。現れて来る。質問のファッションなんかも先行するんだ。 毛利さんの治療の仕方というのは、これはエドガーケーシーと同じで、霊界の医者が研究しているんだね。全て先行しているんだ、向こうの方が。有りとあらゆる文化、治療、技術が先行している。それで人間界に送ってくれるから、その力、技術を毛利さんがキャッチしてそれで治すわけだ。


 ※解説1 
 エドガーケイシー(1877〜1945)

 アメリカの有名な治療霊媒。
 農村出身で殆ど教育を受ける機会がなかったが、トランス状態に入ることにより専門医のように治療を行い、完治させたとの事例が検証されている。


神取
 では、霊界と言うのは生活が有るんですか?

丹波
 有りますよ。もう立派な生活が。

神取 
天国と言うか、霊界はお花畑に……そう聞いていますが。
 
丹波 すぐ飽きちゃうんだ。 ―(一同笑い)―一番馬鹿げているのは「天国と言うのは蓮の池」…「座って琵琶を弾いている」…そんなのは一日で飽きちゃう。  霊界ぐらい忙しい処はない。活き活きとしている。 



 霊は何のために出て来るのか。

丹波 まだ死んでないと思っているからだ。人間の仲間入りをしようと思って出て来るし、未練があって出て来るという言い方は、霊にとってチョッと可哀想なんだ。死んだことを百人のうち95・6人までは気が付いていない。

毛利
 「自分が死んだと自覚していない」矢張りこれは有りますね。
 同じ様な事でお悩みの方が居られたんですね。その方は矢張り霊障だったんですけれども。とっても仲の良かった方が亡くなって、その日から足に激痛があると言う話があり、好きなゴルフもできなくなり、日常生活にも支障が出て来たんですね。(本人以外から)何う言うことでしょうと相談を受けたので、その方の写真を見せてもらうと、足に男の方がしがみついているのが見える訳なんです。
 その方は亡くなった親友だったんですが、その方(霊)と話しますと「この人とは別れたくない」と、自分は死んだと自覚もしていないし、それこそ此処から離れたくもない。その念いが現れたと言う事もあります。断ち切れないと言う事もあるのでしょうね。
 生きているまま霊界に行くことは出来るのか。

丹波 毎晩のように行っている。何う言うふうに行くかというと、この肉体の真眉間と幽体の後頭部がキッチリ繋がっているんだ。これが伸びる…何処までも伸びる。それで、この場合は霊界へ行っている。
 この状態を(霊界の)第三者が見ると手を前に突きだしている。死んで霊界に来ている者は手は出していない。表情としては、目は開いていないような状態で夢で会いに来て居るんだ。だから死んだ子供等にもそのまま抱きついて居るんだ。自分の親しかった者とは霊界で本当に仲良く語らっている。

神取 はァー、だから亡くなった方と夢で逢ったりするんですか。

丹波 でも、夢の場合は脳に伝達出来ないんだ。出来る場合が非常に少ない。だから夢というのは雑夢と言って、海岸で言えば膝まで入らない位の所でボチャボチャやっている時に、脳に伝達する力がまだ有るんだ。それもそっくりは伝達出来ない。人間界で起きている時、目覚めている時の衝撃的な事、心に残っている事、憾み妬み嫉み憎しみ嫉妬が一番多いね、そう言う様なものを一たん砕いた様な形で、コップならコップを砕てそれを継ぎ合わせた様な断片が、パッ、パッ、パッ、と伝わって来るんだ、脳に。
 だから話の筋というのはあまりないんだ。筋が打ち壊れている。繋ぎ合わせようとしたコップの断片の一部分だけが何の脈略も無しに出て来る。思いもかけない、想像もつかないものが出て来る。
 しかし、波打ち際でなく頭からすっぽりと浸かったら、もう覚えていないんだ。毎日のように霊界へ行っているんだけれども気が付いていないんだ。



 魂は体の中のどの部分に存在するのでしょうか? 

丹波 一番大事なのは心臓だから、心臓辺りに有るのかナーと思ってマーク(意識)する。二番目は脳かなと思うだろうが、案外足の先に存在するのかも知れない。但し体の中に存在しているとは限らない。リモートコントロールされている場合もある。
 そのリモートコントロールしているのは幽体ではない。霊体だね。しかしこれになると人の格好はしていないのが普通なんだ。球になっているのが多い。だから「たましい」と言うのはうまいこと言うなあと思うね。



 過去の嫌な想い出を消す方法


         
その過去の想い出を教えとして受け取る。


丹波 大体、いつまでも自分が嫌だなと思うことに取り憑かれている程、馬鹿馬鹿しいことはない。
 又、取り越し苦労。起こるかも知れないものに心配しているこの取り越し苦労は、起こってしまってクヨクヨしているよりもっと馬鹿だね。今の事だけを思えば良いんだ。霊界は全部現在なんだ。人間界から見ると過去が有って現在が有って未来が有るから、両方に、過去のことも心配し、未来のことも心配する事が出て来ちゃうんだ。霊界は心配がないんだ。

毛利 教えとして受け取ることも、勿論考えられると思います。ただ、私としては人それぞれの使命が有りますし、又、その使命を我々は果たして行かなければいけませんけれども、その中で人の痛みも、人の苦しみもそれによって判ると…。
 それなら今度は人以上に人に優しくできる自分を又そこで磨けるかなと…だから私は前進、前進だなとこう思うんですよね。
 後ろを振り向く。今迄の事を振り返る、それは感謝する時のみで良いと私は思うんです。
 ですから皆さん今日に満足、今日に感謝と言う気持ちでお過ごしいただきたいなと、皆様にお伝えしております。

神取 私は過去を引きずることはないんです。毛利さんの教え通り実践していますね。(一同笑い) 丹波 格闘技と言うのは、人に恨みを買うことはないかい。 神取 スポーツマンシップと言っても本質的には人間なので、負けたらコノヤローと言うのはありますね。(一同笑い)でもそれは糧にして頑張ると言う形で…。

丹波 霊界では生活苦というものも無いんだから、楽しみにこの人間界を生きて、その為にも尽くすと言う事を基本にして生きてもらいたいなと思います。そうすればこの環境の破壊をはじめ色々な争いと言うのは、無くなると言う事は考えにくいけれども、改善されていく速度というのは違うし、広さも違うし、要するに人間界も霊界と同じ様に、暮らしやすい世の中になるのではないかね。

毛利 素晴らしい説明を戴き有り難く思っております。沢山の方に明るく楽しく、感謝に満ちあふれた形でお過ごしいただきたいなと思います。

丹波 うちの合い言葉は「明るく、素直に、あたたかく」なんだ。どうも有難う御座いました。
                《来月のゲストは、西川峰子さんと秋山眞人さんです》