丹波哲郎が語る「死後の世界の実相」

〜第61回〜
《2006年7月》



        『週刊大衆』連載
                  平成16年11月8日からの連載記事から

          この連載は1冊の本にまとまり全国書店で販売中
 
    タイトル『オーラの運命(さだめ)』双葉社 税込本体1575円

    宇宙に訊け(そらにきけ) 其の十四

三途の川を渡り終えると、出迎えの
霊人が本当の〃故郷〃に導いてくれる。


      ★ 霊界の宣伝マンが薔薇色の「死後」を説く ★

 出会い別れの始まりともいうが確かに人生とはそんなものだろう。

 我々は学校で一定期間の教育を受けたあと、それぞれの職業につくのが普通だ。ただ、最近は仕事も何もせず、家に閉じこもっているだけの奴がずいぶん増えているらしいな。困ったもんだ。こういう人間に明るい来世など望むべくもないぞ。何度も繰り返してきたが、現世とは自分の魂を磨くための修行の場なんだよ。現実社会という修行の場から逃げていては、何も始まらんじゃないか。

 いずれにしても、たとえクラスメートであっても、進路はバラバラだ。仮にだ、同じ会社に就職したとしても、同じ課に進むことは、まずあり得ない。こうした社会の仕組みは、大霊界も同じなんだ。家族、親戚、友人、知人……最終的に行き着く先はバラバラだよ。

 この連載の初回に、大霊界が7つの階層から成っていることは話したな。忘れている諸君もいるだろうから、おさらいするぞ。

     /棲α悄  ´天上界   E軍α悄  ´の邀α
     グ豎α悄  ´ζ鶻α悄  ´Щ鯵α


 分け方、名称は諸説あるようだが、だいたいこの7つだ。まあ、平均的な人間が進むのがい領邀αだよ。たまに人に親切にしては「ああ、今日はいいことをしたな」と思い、自分が窮地に追い込まれては、つい罪のないウソをついてしまったような人だな。平々凡々ではあっても、人生を精一杯生きた人だ。

 私の人生のモットーは「明るく、素直に、あたたかく」だが、そのように生きた人は、まず間違いなく、この霊界層に行くと断言しよう。

 普通、霊界といえば、この霊界層を指すと考えてもらってもいい。狭い意味での霊界のことだ。これからしばらくは霊界層がどんなに素晴らしいか、より具体的に説明しようじゃないか。霊界層の素晴らしさがわかれば、必ずや死後はそこへ行きたいと思うだろう。そして、現世での生き方をもっと真剣に考えるはずだよ。

 さあ、君が広大な三途の川を渡り終えたとしようか。

 君が立っているのは、まさに霊界層の入口だよ。残念ながら、そこには花も咲いていなければ、鳥もさえずっていない。緑らしいものは何ひとつ見えないんだ。あたりは、自分の胸の高さくらいの低い位置で止まっている太陽に照らし出され、赤く見える。ちょうど、この世で夕焼けを浴びて、一面が赤く染まった情景と似ているともいえるな。

 と、突然、君の前に見知らぬ人が現われるんだ。

 初対面だから、名前なんかわかるわけもないさ。ところが、不思議なことに、言葉を交わさなくても、相手のことがわかるんだな。すでに君はテレパシー能力のようなものを身につけてしまつているんだよ。瞬時にして相手のことがわかるわけだ。



     初対面なのに懐かしく性格も趣味もピッタリ


 もちろん、相手だって同じだ。

 「この人は一見、自分に似ているが、中身は正反対だ」

 「彼とは相性がよくなさそうだな」

 「嫌いなタイプではないが、長時間一緒にいると退屈しそうだ」

 そんな判断を次々に下していく。すると、相手はすぐに姿を消し、また別な者が現われるんだ。

 こんなことが繰り返されるうちに、君に、ものすごく懐かしさを覚えさせる人が現われるはずだ。まるで無二の旧友に会ったような感覚だよ。現世においても、初対面なのに、ず〜っと前からの友人だったように思える人間と出会ったことがあるだろう。あれの、もっと強烈な感覚と考えてくれたまえ。

 お互い、テレパシーで重箱の隅をつつくような質問をし合うはずだ。でも、性格、趣味、嗜好を含め、すべて合うんだな、これが。しかも、この間の時間はわずか数分に過ぎない。まもなく相手は、こういうよ。

 「一緒に行きましょう」

 その人こそ、君を導いてくれる〃出迎えの霊人〃であり、君の霊魂の一族(=類魂)なんだ。君たち2人は、低い太陽のほうへと歩いていくだろう。この太陽こそ、霊界の太陽といわれるもので、どこにいても、常に、それを見る人の胸の高さで輝いている。その光は霊界全体を照らすとともに、霊流と呼ばれる特別な流れを霊界の隅々まで送り、それによって霊人たちは永遠の生命を保っているわけさ。

 君と出迎えの霊人は、やがて大きな山の頂上に立つんだ。眺めは、そりゃあ壮大だぞ。その広がりには限界がないんだ。何しろ、地平線も水平線もない盆地なんだよ。

 大盆地の中央近くには目も眩むほど輝く光が広がり、左側には何万メートルか、はかりしれない高さの氷をいただく山が峰を連ねているんだ。その荘厳さ、美しさたるや人間界の常識を遙かに超えている。右手には人間界で見てきたような緑に溢れた山々が無限にのびているよ。盆地の中央には清らかな渓流や谷、小高い丘がある。その間に、人間界の村のような集落が無数に点在しているんだ。

 ひとつの村には、50戸から500戸くらいの単位で人、すなわち霊人が住んでいる。君は、その中のひとつに案内されるんだ。君は何年も前から、ここに住んでいたと感じるはずだ。なぜなら、この村こそ、君の本当の故郷だからだよ。何万、何億とある村の、たったひとつのこの村こそ、君が帰るべき場所なんだ。

 村の人たち全員が、君を歓喜して迎えてくれるはずだ。驚くべきことに、彼らの表情や態度を見ると、どの顔も、自分がはるか昔から知っていた、ごく親しい者であるように感じるんだ。というのも、村の者全員が君と同じ性格、性情、趣味、嗜好をしているんだから、当然だよ。

 大歓迎を受けた君は間違いなく、こう感じるだろだろう。

 「こんなに死後の世界が素晴らしいなら、もっと早くくればよかった」

 そう、それが霊界なんだ。
                                      次号に続く