1.守護霊とはなにか

   守護霊とはどういうものだとお考えですか?


守護霊に関してはさまざまな説がある。
守護霊に守られている人とそうでない人とがいるから「守護霊をもて」という人もいる。
また守護霊は自分で選べるという人もいるが、まず私なりにまとめた守護霊に関する全体像をご紹介しよう。

守護霊というのは、あなた自身なんです。
私は当初、霊界にいる祖先霊が、いわば霊界における〃仕事〃の一つとして、
ある近しい関係にあった霊魂(すなわちあなたの霊魂)を見守っている状態と考えていましたが、
そうではなかったのです。
「類魂」だったんです。
あなた自身の一部が守護霊となって現世のあなたを守っている。
そして、多くの
「類魂」が霊界にもいるのです。
会社でたとえれば、あなたは支社、守護霊は本社から来た指導係、霊界には本社があり多くの社員が働いているです。
したがって魂をもつ人間にはすべて守護霊がついているし、人間の側からそれを選んだり捨てたりすることもできない。

守護霊とは、人間の側からいえば一種の〃守り神〃のようなものであって、
行住座臥、一挙手一投足を常に見守ってくれ、あなた自身を成長させようとする
「類魂(あなた自身)」なんです。
だが逆に、霊界の側から見た守護霊とは、こういう役割の存在である。
すなわちもともと霊であったあなたは、ある使命(または課題)を与えられて人間界に生まれ出てきた。
通常、その使命とは、霊魂に残存しているカルマ(業)を解消し刈りとることである。
このカルマを刈りとって、あなたの霊魂がより高い霊格をそなえるように努力することが、
あなたの人間界における使命であって、それは、あなたが生まれる前、霊であったときからの〃約束ごと〃なのだ。
しかし、あなたは生まれ出る前に、前世の記憶や霊であったときの記憶を消し去られている。
それらの記憶は魂の深層部分に封じこめられているので、あなたは完全に忘れ去っているのだ。
そのような状態で、あなたはこの人間界という試練の場、修業の場へ送り込まれた わけだ。
この人間界には魂の汚れた低級な人間もいれば、人類の救済のためにつかわされた高度な精神(魂)をもつ人間もいる。
すなわち、みなそれぞれ、さまざまな段階の試練を受けているのである。
しかも、 人間界には自縛霊や浮遊霊などの悪霊・低級霊もうようよしている。
誘惑も多い。病気も多い。煩悩も限りがない。
そういう上下の格差の激しい、多様な霊魂の渦巻く、〃心(霊魂)のるつぼ〃のような世界で、あなたは試されているのだ。
そのあなたを、霊界にいながらも、つねに注視し、あなたが使命をまっとうできるように後助し、
守ってくださるのが、守護霊の役割なのである。
守護霊も霊界の住人である。
だから、守護霊も霊界では、素晴しい生活を送っている。
と同時に一定期間だけ類魂の人間の人生を見守る、という〃仕事〃を受けもつのである。
霊界の側から見れば、あるいは守護霊にしてみれば、このように人間界の特定の人間の魂を見守る仕事というのは、
霊界での仕事の小さな一部分でしかないと考えられ る。
守護霊自身も霊界にあっては霊格の向上に努めている最中なのである。
だから守護霊の役割とは、たとえていうなら、自分自身も日夜研究に打ち込んでいる大学教授が、
ある時期、研究室の学生と共に研究をして、結果的に研究の成果をあげていくのに似ているといえよう。

※類魂について

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