65.釈迦、キリストとは何者か?

   釈迦、キリストというのは、霊界の側から眺めると何ものなのですか。
   どういう位置にある霊なのでしょう。


釈迦もキリストも、もちろん霊界においては、上層界の「天上界」にいる霊である。
だいたいにおいて、上層界にいる霊人というのは、人間界に生まれ変わって出てくる必要はないし、
また人間界に出てくることを好まない。
だから、釈迦とかキリストとか、いうなれば〃神の子〃と呼ばれている存在は、
「輪廻転生とは」参照)で述べてあるように、前世の記憶を失わないで、
たいへんな苦痛に耐えて人間界に生まれてきた特殊な霊人たちである。
彼らは、人間界の者をひとつの方向へ導き、
まとめあげていくという大きな使命を担って今生に現われたほどの偉大な存在だから、
あの世においては、キリスト教でいう〃主〃、仏教でいう〃阿弥陀様〃の直弟子という高い位置にある。
釈迦は3000年前、キリストは2000年前にこの世に現われたわけだが、これほどの存在となると、
出現にも予告があるし、退く時にも顕著なカタチで表わされる。
どういう時に、彼らのような存在が現われるかといえば、神界から見て人間界が乱れてきた場合、
これは矯正しなければならない、と思われた時である。
そう考えると、もう現われてこなくてはいけない状況に今日はあると言えるだろう。
自然は破壊され、隣り近所の者同士がお互いの顔も知らない。
無味乾燥に機械化され、人工化され、愛や情の薄れた生活をしている。
とんでもない爆弾を造りだしたり、化学薬品の汚染……などなど、
まさに末期症状、『黙示録』にもキッチリ掲載されているような〃末世〃の姿でなくて、一体何だろう。


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