１００． 偉人・英雄が生まれ変わってくることはあるか？
「自分は何某の生まれ変わりだ」などと公言している人間がいますが、
昔の偉人・英雄などが 生まれ変わってくるようなことがあるのでしょうか。
また、本人が何某の生まれ変わりである
ことを自覚できるのでしょうか。
昔の偉人・英雄が生まれ変わってくるというケースは多分に在るようだ。
『チベットの死者の書』では、生まれ変わってくることは刑務所に入るのと同じで、
生まれ変わらない方が幸福だとしている。
それで、偉人・英雄（といってもピンからキリまであるが）ともなると、霊格のすぐれたものが多いので、
生まれ変わらないで済む方法を会得しているのではないかと考えていたが、そうでもないようである。
というのも、チベットのラマ教の教主である代々のダライ・ラマと
パンチエン・ラマは生まれ変わりによって後継者を選ぶからである。
先代のダライ・ラマ（あるいはパンチエン・ラマ）が亡くなると、
チベット中に高僧を派遣して、生まれた時間はもちろん、聖跡その他の様々な条件に照らし合わせて、
その赤ん坊が先代の生まれ変わりに間違いないと判断すると、
貧農の子供であろうが牧童の子供であろうが後縦者にするのである。
また、本人が何某の生まれ変わりであることを自覚できるか、
という質問であるが、これはムリなようだ。
生まれ変わると同時に、前世の記憶は一切失われるのが普通だからである。
だが、霊媒的素質の強い者には、稀には守護霊から教えられるケースもあるということだ。