幸せになる7つの法則

 幸せは、向こうから勝手にやってくるわけではありません。
 幸せをつかむためには、自分自身が変わらなくてはならないのです。


   幸せをつかむ7つの法則

   法則6.「素直に生きる」

  1.「人の気持ちを裏読みしない
          物事を素直に受け止められないと自分を不自由にする

 人間は素直に生きることが一番幸せだと思っている。  しかし、これを実践するのはなかなか難しい。 競争社会で生きている私達は、「正直者がバカを見る」と思っている。 しかし、たとえあなたを騙そうと近づいてきても、まずは透明な素直な気持ちで相手を見た方が、悪事などもすぐ見抜けるものだ。相手の気持ちを裏読みしたり、疑ったりするのは、あとでも十分間に合う。  明るく素直に生きている方が、人にも好かれるし、天も味方してくれるようだ。 「だますより、だまされる人間のほうが幸せだ」とよく言う。  世の中を複雑にとらえて眉間にしわを寄せて生きるより、悩みも不満も少ない人生になることだけは間違いない。


  2.「世間の目を気にせず生きる
          考えがしっかりしないから他人の意見に振りまわされる

 何かを行動したり発言するとき、どうしても気になるのが他人の目や意見だ。
 他人の目を気にしすぎるのは、言い換えれば、他人の意見に振り回されることでもある。 他人からどう思われるかでなく、自分がしてきたことをどう思い、どこがいけなくて、これからどうすればいいのか、冷静に自分自身を見つめてみる。
 もちろん時には他人からの助言に耳を傾けることも必要だ。これも自分自身を見つめるキッカケであり、その後どうするかを決めるのは自分自身である。
 他人の評価というのは、すごく移ろいやすいものであり、不確かなものである。これに右往左往することのバカらしさを実感したほうがよい。
泣きたいときには泣いていい  涙と一緒にストレスの元を身体の外に流出させる


  3.「泣きたいときには泣いていい
          涙と一緒にストレスの元を身体の外に流出させる

人間のもつ喜怒哀楽という感情のうち笑いのもたらす効果はとても大きいらしい。人は笑うことで免疫力が上がり、ガン細胞をやっつけめことも分かっている。  泣くという行為もじつは人の身体と心に重要な役割を及ぼしているのだ。悲しかったり悔しかったりすると、人間の体にはストレスを感知するホルモンが分泌される。  それがたまりすぎると病気になるくらい毒性を持っている。泣くことによってそのストレス・ホルモンが涙と一緒に体の外へ流れ出る。泣いた後気分がスッキリするのも、どうやらそのせいらしいのだ。  泣いてスッキリすれば、また新たなる活力が生まれてくる。ときには泣くという行為で自分の心を開放させるのも、ストレス知らずの体を作る大切な条件かもしれない。


  4.「明るく、すなおに、あたたかく」生きる
          明るい笑顔を心がけていると大らかで楽天的になる

 毎日を「明るく、すなおに、あたたかく」生きている人というのは、心が純粋であるということである。純粋な心は、物事の真実をそのまま映す鏡のようであるから、自分の決断や行動を見誤ることがなくなる。
 明るい雰囲気というのは、それだけでまわりの人を楽しくさせるし、同じように明るく、素直な人達が自分に吸い寄せられてくる。
 人にけむたがられる、人と協調できない、友達がいない、運がない、と悩んでいる人がいたら、それは明るい笑顔とあたたかい雰囲気が自分に欠けていることが原因かもしれない。
 「明るく、すなおに、あたたかく」生きるということは、個人だけでなく、多く人達に影響を及ぼすほどのパワーもあるのだ。


  5.「素直に生きるとこんなに得をする」
          素直な心をもっていると遠回りしなくなる

 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉がある。 素直な心を持っていれば、自分が知らないこと、知りたいことに遠回りしなくなる。知らないことに正直になれる。  要するに、素直な気持ちをもっていると、聞かれた相手も素直に答えてくれる。ときには、自分が質問した以上のことを教えてくれたりもする。  たしかに、年齢を重ねれば重ねるほど、素直に知りたいこと、知らないことを他人に聞けなくなるものだ。素直になれなくて見栄を張るとそれがクセになり、「知ったかぶり仮面」を脱げなくなる。素直な心で相手に接すれば、必ず素直に心が返ってくる。それは、知らなかったことを知る以上に、人間関係そのものを明るいものにしてくれる。これが本当の意味で得な人生ではないだろうか?


  6.「正直者は本当にバカを見るか」
          素直な人は邪気がないから相手に悪くとられない

 素直な人というのは、自分に正直に生きている。本来の自分と他人から見た自分とのギャップが少ないから、とても自然で、ストレスをあまり感じないで生きられると思う。 人徳という言葉があるが、まさしく素直な人にはこの人徳がある。多少、きついことを言ったり、他の人なら遠慮して言わないことでも、邪気がない分、素直に言葉に出してしまう。言われたほうも悪く聞こえないから、逆に「よく正直に言ってくれた」と喜んでくれることもある。  素直な人の言葉は、最初から毒を含んでいないから、言葉の選び方が毒舌とそう変わらなくても、相手を毒でやっつけることがない。 へんな下心があったりすると、そのぎくしゃくした思いがとうしても言葉尻に出て、相手に伝わってしまう。あまりあれこれ考えずに、思ったことを素直に簡潔に相手に伝えるようにすればいいのだ。  そうした気持ちを大切にしていれば、自然と素直な人徳が身につくだろう。