幸せになる7つの法則 幸せは、向こうから勝手にやってくるわけではありません。 幸せをつかむためには、自分自身が変わらなくてはならないのです。 幸せをつかむ7つの法則 法則4.「見返りを期待しない」 1.「私がやってあげたは わたしの驕(おご)り」 心理的報酬を過度に期待すると相手との関係は壊れる 他人に親切にして、感謝されると気持ちがいいものだ。相手との関係も良好になり、お互い信頼と好意の情を抱くことになる。 心理学では、人は知らないうちに自分と係わる全ての人と、心理的報酬を交換しあっているそうだ。心理的報酬は、1.愛情 2.物品 3.情報 4.お金 5.地位 6.サービス の6つに分類され、満足する心理的報酬を交換してくれる相手とつきあおうとするらしい。 最近は、見返りを明確化してつきあう関係しか、築けなくなっている若い人達が増えているようだ。 しかし、自分が望むような心理的報酬を交換してくれる相手などそうそういない。初めから見返りを期待しないこと。難しいことだが、まずはこの気持ちが大切だと思う。 2.「今、自分が出来ることをする」 目の前のことを無視して先のことを追うから挫折感を味わう 生きていると、いろんな人と関わり合いながら、ある人には世話をし、ある人には助けられて生きている。そこには、知らず知らずに、相手へ見返りの気持ちや義理や恩などのしがらみができたりする。 自分のなかにしみついたこだわりや他人からの評価を気にせず、自然に流れるままに生きていれば、何も恐れることはない。それは別に、惰性に流されてだらけて毎日を送るのとは違う。もちろん、努力をせずに無気力に生きるのとも違う。 自分に出来ることを、できる時期に気負わずやればいいのだ。あなたにはあなたしかできないことが必ずあるからだ。それさえ気付けば、人間関係の悩みから解放されるであろう。 3.「見返りの愛情は相手も窮屈(きゅうくつ)にさせる」 相手からの感謝を期待せず喜ぶ顔を見て満足する心がけを 世の中には、困っている人を見るとほうっておけない人がいる。相談には親身になってくれるし、あれこれ手を出し、口を出し、困っている相手をなんとか救おうとしてくれる。 困っている人を見捨てることの出来ない、愛情深い人であるのは間違いないのだが、その思いが過ぎてしまうと、結局は人間関係をギクシャクさせることがある。 人を助けることは悪いことではないが、いきすぎて押しつけになってはまずい。とくに相手の生き方や価値観に触れるような問題は、相手から意見を聞かれたときに初めて口にするくらいでちょうど良い。 世話をやきたかったら、世話をやく喜びを与えてもらったことに、逆に感謝する心がけが必要なのだ。相手から、感謝されて、尊敬されようなどとは言語道断。自分がしたいからしていると思えばよいのだ。 「親切は黙ってしてこそ本物」である。相手が喜ぶことが幸せであり、それを励みとして生きたらどうだろう。 4.「ご褒美がないと動けない人」 自分の生きがいをもてば報奨などなくても幸せになれる 最近の若者は、ご褒美がないと動けない者が多い。 何故、ご褒美主義がいけないのか? それは結果だけにこだわる生き方であり、プロセスそのものをちっとも楽しめなくなってしまうからだ。 さらに、見返りを期待して生きてきた人は、相手にも見返りを期待させてしまう人でもある。 見返りやご褒美がなくても幸せに生きるためには、やはりお金やぜいたくや出世などにこだわらず、自分の生きがいや人生のテーマを見つけることである。 ほんの一瞬でもいい。「ああ、私は、このことのためにこの世に生まれてきたんだ」と思えるものに出会えるかどうか……。 それさえ手にすれば、あなたにとってお金も出世もぜいたくも、単なるついでのおまけでしかなくなる。それらを得るためにあくせくガツガツ生きなくてすむようになるのだ。 5.「信頼の貯蓄をしよう」 信頼の積み重ねがあれば見返りがなくても大丈夫 人間関係というのは、お互いが築き上げるものである。見返りを期待しない関係とはどういうものかといえば、お互い信頼の貯蓄ができている関係である。 逆に、見返りを期待ばかりしている人は、結局どの相手とも信頼の貯蓄を築いていない人、ということになる。 大事に付き合いたい相手とは、初めのうちはせっせと信頼の貯蓄をするように心掛けたい。約束を破ったり、遅刻をしたり、相手のいやがるようなことをして、信頼を損なわないように注意する必要があるのである。 そして、いったん信頼の貯蓄ができてしまえば、あとはもう見返りなど考えずに、純粋に相手と向き合えるようになる。 「私ばかりが損をしている」「私にも尽くして欲しい」という思いが強い人は、まず、相手と信頼の貯蓄を積み重ねる努力をしてみる。そうすれば見返りの心など、きれいに消えている自分に気づくだろう。 6.「助言に対する見返りを期待しない」 真のアドバイスは感謝を期待しない無償の行為 相手を思っての行動や言葉は、発した本人にすればその時点では無償の行為かもしれない。しかし、相手に伝わったと思った時点で、どうしても相手への影響力を期待してしまう。 自分の言葉で相手がどのくらい変わったのか確かめたくなると、自分のしたことへの見返りを期待することと同じなんだ。 相手を思ってのアドバイスがむなしい空振りに終わっても、それで相手との関係をあきらめたりせず、機会を見てまた話してみることは大切だ。 その根気こそ無償の行為であり、長い目で相手を理解し、自分もまた理解してもらうことが強い絆を作るもとになるからだ。 |
|||