幸せになる7つの法則

 幸せは、向こうから勝手にやってくるわけではありません。
 幸せをつかむためには、自分自身が変わらなくてはならないのです。


  幸せをつかむ7つの法則

   法則2.「嫉妬・ねたみを捨てる」

  1.「相手の過去や生活を干渉しすぎない」
        適度な心理的距離を保てないと自分も相手も苦しめる

 どんな人間だろうと、相手のすべてを把握し完璧に管理することなどできない。逆に、干渉すればするほど相手は逃げていく。不安から出た行動が相手から嫌悪され、逃げられることで、ますます自分への自信のなさを決定づけてもしまう。
 〃腹八分目〃という言葉があるが、これは人間関係でも言える気がする。相手のことを知るのは八割くらいで十分だ。それ以上つつくから、見たくも知りたくもない様々なことに直面してしまう。そもそも完璧な人間などいないのだ。
 つまり、相手への関心を自分の関心に向けて自分を磨く時間に費やすことが、相手との関係をよくし幸せをつかむ道標ではないだろうか。


  2.「過度な独占欲が相手を浮気に走らせる」
        自分に自信を持てば劣等感の裏返しである嫉妬心は消える

 行き過ぎた相手への干渉が、夫婦間をはじめ、あらゆる人間関係をゆがめる原因になる。干渉は、相手を独占したいという欲望からわき起こる行動だ。この独占欲が強すぎるために、相手からうとまれて、逃げられてしまうことを繰り返してしまう。
 たとえば、自分の人生が恋人・配偶者や子供を監視し管理する人生なのだとしたら、
あまりにむなしい。相手を自分の思うままにコントロールしようとすれば相手は反発するものだ。相手も大事だが、自分も大事。自分のために使える時間をもったり、居場所をもつことが無意味な嫉妬や束縛から自分を解き放つ術だ。


  3.「他人をうらやみ劣等感の雪だるまを作らない」
        足を引っ張り不幸を喜ぶような人生の傍観者になるな

 他人の幸せをうらやむ人間は、他人の不幸を喜ぶ人間だ。幸せは他人との比較からは生まれない。他人をうらやむと、自分の心のなかで劣等感の雪だるまをどんどん作ってしまう。
 他人をねたむばかりの、人生の傍観者になってはいけない。まずは自分で自分の人生を生きることが大切だ。しっかりと今を生きていれば、他人のことなどさほど気にならなくなる。なぜなら、他人の人生をどうこういうより、自分の人生を生きることのほうが、楽しくてしかたなくなるからだ。


  4.「他人の幸せをねたむとチャンスが逃げていく」
        自分のなかの悪い心根が悪い人脈や悪運を呼んでくる

 人をねたんだり恨んだりするというのは、マイナスエネルギーを発散する。これは因果応報といって、それはいつか回りまわって自分のもとへ返ってくる、という意味がある。
逆もまたしかりで、いい行ないをすれば、それもいつか自分のもとへ返ってくる。
 ねたんで相手の足を引っ張れば、そのときは気持ちがすっとするかもしれない。相手を引きずり落とすことで、自分が相手より上にいくことがあるかもしれない。
 だが、それは一時的なことで、必ずそのツケは返ってくる。第一、ねたみで支配で支配された心というのはものすごく低俗な魂なので、それに見合った人間しか自分に近寄ってこなくなるのも特徴だ。
 人間関係で悩んでいる人の話を聞くと、本人の悪い心根が悪い人脈や悪運を呼び込んでいることがとても多い。


  5.「夫婦間のねたみについて」
        夫の仕事を理解し自分も外で気分転換する工夫を

 ねたみとは、主に身近な相手が脚光を浴びたときに生じる感情だ。職場や友人間で起こりがちだと思われるねたみの感情は、実は夫婦の間でも日常的に起こっている。
 妻は、夫と異なり往々にして「自分だけ家に縛り付けられている」と不満を持ち、仕事のつきあいを理由にして、飲みに行ったり、ゴルフに行ったりする夫ねたんだりする傾向がある。
 たまには、夫を家で留守番させて(もちろん夫と一緒に出掛けてもいいが)、自分も友達と羽を伸ばす機会を作ればいい。ちょっとした気分転換ひとつで、小さなねたみなど消えてしまうものだ。
 そもそも嫉妬やねたみは視野が狭くなっているときに起こりやすい。考え方も狭くなり、自分の中でどんどんマイナス材料を増やしてしまうんだな。
 そうならないためには、自分も積極的に外で空気を吸うこと。季節の変わり目を感じたり、友達同士のおしゃべりで気持ちを外に解放することが大事だ。
 そうなれば、夫が休日に仕事のつきあいで出掛けても「大変ね、ご苦労様」と笑って言える自分になっているだろう。


  6.「会話の主導権争いをしない」
        会話上手になるためには、まず相手の話に耳を傾ける

 目立ちたい、周囲の人から認められたい、尊敬されたい、という思いが強ければ強いほど、会話の主導権を握りたがる傾向にある。
 誰でも自分の話や得意分野の話題を中心に話す方が楽しいに決まっている。だが、それをやってしまうと、今度は違う人からねたまれるはめになる。つまり、話している相手の話をじっくり聞く。そして話している相手の気分をよくしてから、自分が話すようにする。そのときも、自分の話をするのはできるだけ控えて、みんなに共通するような話題を選ぶのだ。その際、自分が話をしたら、今度は次の人に話を振ってもいい。
 すると、まわりのあなたをみる目も違ってくる。人は、自分の話に熱心にうなずいてくれたり、共感してくれた相手に好意をもつものだから、必然的に自分の話ばかりする人ははじかれ、聞き上手の人に会話の主導権は移るのだ。
 主導権を握ってよくしゃべる人に嫉妬する人は多いが、真の会話上手は聞き上手にある。