幸せになる7つの法則

 幸せは、向こうから勝手にやってくるわけではありません。
 幸せをつかむためには、自分自身が変わらなくてはならないのです。


  幸せをつかむ7つの法則

   法則1.執着心を捨てる

  1.「理想のお仕着せは心の亀裂を招く」
         相手を減点法で見てしまうと人間関係は長続きしない


 相手を減点法で見てはいけない。これは、こだわりを持ちすぎているからだ。 自分の中のこだわりにがんじがらめになっているうちは、幸せを自分から遠ざけているのだ。
 人間関係に、こだわりというレールを敷いてしまうと「こうでなくてはならない」と無理に走ったり走らせようとする。
 その結末は当然レールから脱線してしまうだろう。



  2.「自分の価値観に固執すると人間関係がゆがむ」
         人は認められると好意を抱き、批判されると嫌悪する

 自分の生き方、価値観をしっかりもつということは、ある意味では人生を力強く生きるうえでのエネルギーになるのだが、それに執着し過信しすぎて他人にまで押しつけるようになると、人間関係は必ず破綻の方向へ傾く。
 単純にいえば、誰でも自分をほめてくれる相手は好きだが、けなす相手は嫌いだろう。
 価値観を持つことは良い。しかし、それにこだわりすぎて、自分の価値観に合わない考え方や生き方をする相手をけなしたり、自分の考え方を押しつけたりすると、どうやったってその相手からは嫌われてしまうということだ。



  3.「過去の失敗をいつまでも引きずらない」
         失敗の恐怖心にとらわれると新たな失敗を呼ぶ

 人は大事な場面で緊張するのは当たり前。しかし、この緊張感に自分が呑まれてしまうと、自分の気持ちの中で「うまくいかなかったら、どうしよう」という弱気の虫が出てくる。これが失敗を呼ぶ大きな原因である。
 失敗を笑い飛ばすことができれば、新たな自分を発見できよう。
 笑い飛ばせた瞬間、こだわっていた頑(かたく)なな気持ちが消えるだろう。
 しかし、失敗したことには変わらない。十分な自己分析と自己反省をし、失敗した原因を明白にし、同じ失敗を繰り返してはいけない。
 要するに、失敗したらジョークで笑い飛ばして人に話せるくらいになっておけばいい。
 いつまでも失敗にこだわってはいけない。失敗も成功も、ある行動を起こした結果だ。どちらがいいとか悪いとかということは本来ない。自分が出した結果をプラスにする力さえあれば、失敗も必ずしもマイナスではない。



  4.「他人との勝ち負けに執着しない」
         他人との競争で一喜一憂する生き方では幸せを逃す

 「勝てば天国、負ければ地獄」「人生勝たなきゃ意味がない」という人がいる。学歴社会といわれて久しいが、日本の社会は学校教育の段階から、人よりもいい成績をとることを競わされ、一流大学に行くことを目標に、教師や親からケツを叩かれてきた。
 そもそも勝ち負けというのは、比べる相手がいるから成立する。人は何かと競いたがる生き物のようだ。
 誰かと自分とを比べてみたって、ある面では勝ったとしても、ある面では負けるかも知れない。そんな意味のない勝ち負けにこだわっていたら、ちっとも幸せになんかなれないではないか。
 他人との勝ち負けではなく、自分なりの幸せの基準をもつこと。そしてもし比べるなら、
「あの人は、あんなに苦労しているけれど、前向きに頑張っている。自分も見習いたい」というふうに、相手の生き方を認めたうえで、自分の励みにすることだ。
 今の自分は、これまで自分が積み重ねてきた結果なのだから、比べるのはあくまでも自分自身のなかだけで十分だ。
 友人も、お互いに励まし合いながら切磋琢磨でき、お互いの幸せを一緒に喜んであげるようなつきあいができる相手を選ぶことだし、あなたの生き方が、そういった友人を作るのである。



  5.「金も運も天下のまわりもの」
         欲張った時点で幸運の女神は去っていく

 運というのは欲を嫌う。お金にしても、欲をかいて「もっと、もっと」と思ったところで大きな落とし穴がある。一人の人間が儲けた、損したと騒いでみても、大きな視野から見れば、そのお金がただ単に回りまわっているだけのこと、ということが言える。
 「運や金にこだわってはいけない」 運と金を得ることを目的にしてしまった時点で、両方ともあなたの手の内から逃げていく。
 「運が自分に向いていた」「金が自分に集まりだしてきた」と思ったら、他人に自慢したり、深追いしてはいけない。無心でいることだ。
 運と金を手にしたら、他の人にもお裾分けをすることだ。また回りまわって自分のところにまた返ってくるからだ。



  6.「実年齢にしばられない」
        つねに好奇心をもった生き方が心の年齢を若く保つ

 状況に応じて心の年齢を自分で上げたり下げたりできたら、人生さらにおもしろくなる。
 そうすれば、視野も広くなるし、相手への思いやりも湧いてくる。
 これからは、実年齢や見た目よりも心の年齢をいつまでも若く保つことのほうが大切になってくる。いい意味で年齢不詳になることが、実年齢にしばられず自由に人生を楽しむ最大の秘訣のような気がする。



  7.「夢にはこだわらず、あきらめず」
        自分に合った道へ方向転換する勇気が明日を開

 夢へのこだわり方のさじ加減が、大切である。自分の年齢や経験を踏まえて、少しでも自分にあった道へと方向転換することが、天職に巡り会う最大の方法である。
 つまり、夢というものは、見る前にあきらめても、こだわりすぎてもいけないのだ。その夢が天職なら、大いなる力(とりあえず分かりやすく神様とここでは考えよう)は遅かれ早かれ与えて下さるが、そうでない場合もある。その見切りは自分でつけて、今度は夢のフィールドを広げて考えてみるとよい。
 単純にいっても、的は小さいより大きいほうが当たりやすいだろう。夢に対しても、その心掛けをもっていてほしいものだ。