言葉

一つの言葉が表現する意味は、誰が話しても、空は空を意味するのであり、空といったのに、山といったというようにはなりません。

しかし、最近、国会などでの質疑応答などを聞いていて、大変気になるのですが、話の全体を捉えないで、話言葉の一部だけを切り離して、全然真逆の言葉になるように組み立てていき、実際に何もなかったところに何かあったような誤解を与えてしまう会話を繰り広げている場面を見ることが多いなと感じています。

例えば、『私は、そのように聞いています。』と話した場合、私は、だれから、いつ、どのような場面でそのように聞きました、と答えなければならない、しかし、最近目立つのは、誰かがツイートした言葉を勝手に取り上げて、あたかも自分の考えのように話していたり、パソコンで検索した数字を検証もしないで拡散し、その結果を自分の思惑通りに誘導するために利用したり、社会がだれか、姿が確認できない者の言葉で埋め尽くされようとしているように、感じてしまう不気味さを、感じていませんでしょうか。

今、私たちはとても重要で人生を翻弄されてしまうかもしれないような案件が、国会で審議されようとしているということに、最大の注意を払わなければならないときだと思います。

詳しいことはここでは割愛しますが、言葉の助詞の使い方ひとつで、時間の制約、人数の制約、使用する言葉の制約、などなど多くの自由を阻害されたり、プライバシーが保護されなくなったりするという問題点を孕んでいる法案です。

そのような重要な案件であるにもかかわらず、金田法務大臣は、ほとんどの質問に対して、『その件につきましては、充分な審議のうえ、法案が整備されてから、詳細に説明します』と答えるばかりです。

その答えも、自分の頭脳で考えた言葉ではなく、役人が後方から伝える言葉を復唱するという形です。

自分の言葉を持たず、ただ答えるだけという形は、稲田防衛大臣もそうでした。

それでも、自分の言葉で答えようとしたら、とんでもない言葉をというより国民にとっては、大変重要で、しかもそれこそが真実でしょうということを暴露してくれました。

官庁が隠していたスーダンでの戦闘行為がありやなしやということで、事実は戦闘行為があったということを秘密裏にも認めたということでしょう。

唐突に総理自ら、スーダンから自衛隊を撤退すると発表したのでした。

とりあえずは、自衛隊の人たちも命拾いができて良かったと思います。

自分の考えたことを、正しく話せないことは、公人として制約を受けることは致し方ないとしても、理解力がなく自分の言葉すらもっていないものが大臣という立場にいるということはどう緩く考えても、危険なことではないかと思います。

国家的な危機管理能力がないものに防衛大臣や法務大臣を任せている日本国民は、なんと悠長な国民なんでしょう。

人は、分相応ということを忘れてしまったときに、暴走したり、暴言を発したりするものです。

また、どのような立場にいるということを、理解する能力を持つということは、人生を大事に生きるという意味で、大変大事なことです。

言葉は、人の気質を表し、知性を表し、その立場を表します。

どうでもよい言葉を常に使っていれば、正しく使い分けなければならないいざという時に、対応できなくなります。

今日も、そのようなことがありました。

記者とのやり取りで、慌ててしまったら、言葉に詰まってしまい、黙れ!出て行け!二度と来るな!

でした。

品格も何も、最悪のパターンでした。

それでも、大臣でした。

言葉は、品格を表します。

言葉は、知性を表します。

— posted by holy at 12:14 am   pingTrackBack [0]

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