9.人間以外の生物にも霊はある

       人間だけではなくて、他の動物や植物にも霊があるのでしょうか。


クリーヴ・バックスターという科学者が行なった実験の経過をここに紹介して、この答にかえよう。
1966年のこと、バックスターは、電気抵抗測定用の装置を植物に取りつけ、
ある状況のもとで植物が計測可能な反応をするかどうかの実験を行なった。
その結果、 植物が反応することがわかり、彼は、これを客観的な、
つまり作為(人為)的なものを一切加えずに実験しようと、自動装置を設計し、
ある部屋でその装置から沸騰した お湯に小さなエビを一匹ずつ落とし、
別の部屋で、鉾植えの植物をポリグラフに普通の電極でつないだのである。
すると、鉢植えの植物は死んだエビを落としても反応はしないが、
生きたエビを落としたときにかぎってその瞬間に反応を示したのである。
この死につつあるエビに植物が同調するだけではなく、
彼の発見は、あらゆる種類の生命に植物が反応するということであった。
たとえば、部屋の中でタマゴを割った ときにも、激しい反応を示したのである。

これによって、植物がまわりにある生命体や生命に対する危害を感知することと、
死を目前にした霊の念波は、人間以外の生物でも非常に強いことがわかるのではないだろうか──。

ところで、霊の念波について数年前に旧ソ連でウサギを用いて行なわれた実験もあるので、ここに紹介しておこう。
この実験は、子供を産んだばかりの親ウサギを小屋に隔絶し、
子ウサギを船で数キロ離れた海上から一匹ずつ海に投げ捨てたところ、
小屋に残された親ウサギが、海に子ウサギが捨てられるたびに悲鳴をあげたという。
なんとも惨酷な実験であるが、子ウサギが生命を失われる時刻と
親ウサギが発した悲鳴はぴったり一致していたという。
つまり、死を目前にした生物の霊の念波は、数千キロの空間を一瞬にして飛びこえることが、
この実験結果による研究で証明されたのである。
そして、動植物にも霊が あるのだということが、これによって証明されるのである。

また、遠方にいて人間が、肉親や友人などの死を感ずるという、
いわゆる
〃虫の知 らせ〃の体験を多くの人がしている理由がわかるであろう。
死者が枕元に立って死を知らせるというのはまれにしても、
死の時刻に人影を見たり、風の音や戸を叩く音などを聞いたという例は私のまわりにもたくさんある。
この現象は、もちろん霊の働きによるのである。
私自身も、母親の死に際、まさに満足して死んだことを伝えるメッセージを受けとっている。
それはお通夜の晩のことである。私は母親の遺体に添うようにしてその死に顔を肘枕をついて眺めていた。
すると、リンリンリンと鈴の音が私の背後から聞えてきたのである。
私は、ストープにかけてあるやかんの水が沸き出し蓋でも押し上げた音ぐらいに
はじめは思っていたのだが、そうではない。
不思議なこともあるものだと首をひねって いると、またリンリンリンと妙な音色が聞えてくる。
そのとき、私はようやくこれが母親からのメッセージであることに気がついた。
満足して死んだことを、私に伝えるための音(通信)だったのである。
すなわち、死ぬときに大不満をもって死んだ人は、破壊的な物音をたてたい衝動に駆られ、
満足のうちに死んだ人は、美しい音色をたてたいという願望に駆られるからである。

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