9.虫の知らせとは?

  いわゆる「虫の知らせ」というか、
  肉親などの死の場合、死者が枕元に立ってその死を知らせることがあるといいます。
  これは霊の働きによるものですか。
  また、どういう場合にその死を知らせに来ることが多いのでしょうか。


「死の予告」の部分でも、若干この「虫の知らせ」については触れた。
 私は、いつもこの言葉を聞くと「何と文学的表現なんだろう!」と感心する。
 遠方にいる人間が、肉親や友人などの死を感ずるという、いわゆる「虫の知らせ」の体験はきわめて多い。
 死者が枕元に立って死を知らせるというのは稀にしても、
死の時刻に人影を見たり、風の音や戸を叩く音などを聞いたという例はたくさんある。
 皆さんの中にも、体験談はたくさんあることでしょう。
 この現象は、私の観点からいえば、もちろん霊の働きによるものであり、
死後の霊魂の存在を証明する格好の材料であるといえる。

 この事実は、超心理学の分野においても、
「遠感」あるいは「ESP」と呼ばれるものの研究の一部として、
既にかなりの段階まで究明されている。
 有名なものに、
英国リバプール大学の物理学教授オリバー・ロッジの研究や
アメリカのデューク大学のライン教授の実験などがあるのでご存知の方も多いだろう。
 それによると、「遠感」が行なわれやすい状況は「肉親の間に多い」
「眠っている時や夢または夢うつつの状態の時に多い」などという事実や、
不慮の死の時に「死の知らせ」が「遠感」の形で送られやすい、
という興味深い事実も明らかにされている。
 この理由については、諸説あるが、やはり身近な者同士の方が、
縁も濃く感応しやすいということは当然かもしれない。

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