74.天国・極楽浄土・天界は同一のものか別々のものか?

   「天国」「極楽浄土」「天界」など、宗教によってその呼び名が違っていますが、
   丹波さんの言われる「天界層」や「天上界」がこれに当たるのでしょうか。


キリスト教でいう「天国」や仏教でいう「極楽浄土」、ヒンズー教や回教でいう「天界」というのは、
要するにこの世を穢土(えど)や俗世と考えた場合、
対比的にいう理想世界のことである。
もちろん、いずれも死後に開けてくる世界だ。
その意味では、地獄界を除いた「霊界」のいずれの層も「天国」であり「極楽浄土」であり「天界」である、
と私はとらえたい。
私の言う霊界は、霊界層・天界層・天上界などに分けられていて、
大部分の者は霊界層へ行き、天界層や天上界へ行ける者はごく僅かである。
しかし、天界層や天上界へ行った者だけが幸せなのではない。
霊界層もまた、この世と比べれば、数十倍も数百倍も幸せな世界であり、理想世界なのである。
細かく言うと、幽界の最上部が、みなさんのいう極楽浄土・常夏の国というものなんです。

霊界がいくつかの界層に分かれているというと、人間界でいう〃階級〃のようにとらえて、
霊界層=中産階級、天界層・天上界=特権階級というように考える人がいるが、
霊界はそんな閉ざされた世界ではない。
誰にでも平等に開かれた世界なのである。
界層の違いは、不平等・不条理な〃階級〃とは全く達うのである。


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