６３．裁判官はあの世ではどうなるか？
裁判官というのは、言うまでもなく人間界でいろいろう人間を裁く職業なわけですが、
彼らはあの世で何か罰を受けるとか、あるいは逆に特別な位置に付いたりするのでしょうか。
この世では、いわば〃神の代理人〃である裁判官もまた、
あの世では全く普通の人間と同じことである。
彼らが人を裁くという特別な立場にあるのは、あくまでも人間界にいて、
しかもその職にある間だけのことで霊界にまでその特権ほ及ばない。
しかし、もし裁判官が重大な誤審を犯した場合には、
もちろん普通の者よりも何十倍も何百倍も厳しく罰せられることは間違いない。
つまり、ある種の特権を与えられた者は、同時に懲罰をも背負うことになるわけだ。
とりわけ、自分のミスによって無実の者を死刑台に送ったりした場合には、
身の毛もよだつような懲罰をあの世でキッチリ受けることになるだろう。
ただし、不可抗力や資料不足による誤りなど、いわば神ならぬ人間故に犯したミステークは、
懲罰を受けるとはいっても、それなりにゆるめられるものである。