6.大往生とは?  

  人間の〃理想的な死〃のカタチとして、「大往生」というものがあると聞きました。
  それはどんな〃死〃なのでしょうか。

 以前ベストセラーになった永六輔さんの本に『大往生』というものがあった。
人間は〃理想的な死〃のカタチとして「大往生」を望む。
でも、それはどんな〃死〃なのか。
「大往生」とは、恐怖とか苦痛が無く〃知らないうちに死んでいる〃という、
それこそ〃理想的な死に方〃といえよう。
 具体的に言えば、うとうとと眠りのような状態が続くうち、
枕も上がらぬ病勢なのに、突然、気持のよい池のほとりを散歩している自分を発見して驚く。
 しばらくして、それは夢であることに気づく。
また、うとうとするうちに「さらに美しい風景の場所に出てきた」と思うと、またまた夢である。
 そして、何度目かにまた別の美しい風景の場所へ出る。
「また夢か」と思うと、今度は本当に死んで、霊界へやって来たのである。
もはや、ベッドに醒めることはない。
〃死の苦しみ〃が全く伴わないところから、
まさに〃理想的〃といわれる〃死〃のスタイルであるが、これは誰でもが経験できるものではない。
 よく考えてみると、「大往生」できるための条件は、どうやらこの世の生き方で決まるようだ。
 まず、霊界研究をしっかりすることだ。死について何も知らなければ、恐怖ばかりが湧き出る。
 次に、この世を、自分の為だけでなく、人の為に生きることだ。
「情けは人の為ならず」
 人の為に生きたことは、自分の身に返ってくると云うことです。
向こうに逝ったら全ての行為が暴露されます。
人の為に生きていれば、何も恐れることはない。
それどころか沢山のご褒美がいただけます。
「大往生」するためには、霊界の勉強をしっかりとやり、
この世を「明るく、すなおに、あたたかく」生きることに尽きるのである。

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