58.霊人は永久に生き続けてくたびれなしか?

   霊人は永久に生き続けるのですか。
   あまりにも長く生き続けて、くたぴれてしまうということはありませんか。


このような質問は、霊界のことが何も判っていないから発せられるのだろう。
霊界と人間界を同じ尺度で見ようとするから「くたびれはしないか」が出てくるわけだ。
確かに人間界には多くの苦しみがあるといわれる。
「生まれて来たことによる苦しき「老いることの苦しみ」「病にみまわれることの苦しみ」
「死ぬことの苦しみ」「愛するものと別離する苦しみ」「怨んだり憎んだりしている相手と出会う苦しみ」
「求めても得ることができない苦しみ」など、〃四苦八苦〃という言葉で総称される苦しみが代表的なものである。
それ故、「あまりにも長く生き続けるとくたびれる」人間も、当然ながら多いわけである。
しかし、霊界では、人間界の苦しみのうちでも最大のものといわれる「死ぬことの苦しみ」はおろか、
前記のいかなる苦しみからも解放されるのである。
これが喜びでなくて何だろう。
しかし、霊界の存在を信じない者が、霊界へ旅立てるはずがない。
苦しみから解放されるはずがない。
霊界の存在を信じるとは、肉体は滅びても霊魂の永遠性を信じること、
つまり霊として生き続けることを認め、感謝し、喜びを感じるということである。
だから「霊人は永久に生き続けるのですか」という質問が発せられる限り、
霊界の存在に無知であるし、信じていないし、従って救われることもないのである。


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