56.霊界にも匂いはあるか?

   霊界にも人間界と同じように、匂いがありますか。
   それは霊にとって心地良い匂いでしょうか。
   また、どのような意味を持っているのですか。


死後、肉体を離れて〃霊体〃になると、視覚、聴覚、触覚、臭覚など、
いわゆる五感は人間であった時の数倍ないしは数十倍も鋭く磨ぎすまされるという。
これは霊の大きな特徴のひとつである。
従って、霊が匂いについて鋭敏であり、心地良い匂いと悪臭とを敏感にかぎわけることは確かである。
このことは、善霊は決して悪臭の漂う場所に近付こうとしないし、
悪霊は悪臭の中が彼らにとって居心地の良い場所ということにもなる。
事実、地獄界や地縛霊のいる場所には、通常の者なら耐えられないような悪臭が漂っていることが多いし、
その反対に、天界層や天上界など上の界層へ行けば行くほど、妙なる香りにいつも包まれているという。
悪臭の中でも最大のものは、肉体の腐敗臭であるが、悪霊が最も好むのはそうした臭いの残る場所であり、
従って、土葬の墓地や陽当りが悪くてじめついた場所、
不潔な場所には、まず、悪霊がうようよしていると思って間違いない。
浮遊霊に取り憑かれたくなかったら、そのような場所にみだりに近付かない方が安全である。
このように霊の種類が判別できるという意味においても、
匂いは霊の世界において重要な要素を持つのである。


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