48.霊界は退屈なところか?

   霊人たちはどのような日常生活を送っているのですか。
   刺激も何もなくて、退屈な毎日ではないのですか。


霊界について、よくこのような質問を受ける。
何もせず、ただぼんやり時を過ごしているばかりの退屈なところ、
というイメージがあるらしいが、それはたいへんな誤解である。
むしろ反対に、霊界の日常生活は何やかやと忙しくて、退屈などしている暇はないのだ。
まず、第一に〃仕事〃がある。
とはいっても、人間界の仕事とはかなり違っている。
イギリスの牧師で正確な他界通信の紹介者として知られる
ドレイトン・トーマスによれば次のとおりである。
「ここでの職業は、ずいぶんいろいろに分かれている。
ここの人たちの職業も地上(人間界)とたいへん似ているが、
それは食うためのものではない。
だから、職業としてではなく、ただ、極味として音楽をやったり、
庭をつくったり、絵を描いたりする人もいる。
……それにここでは破壊を伴うような職業は存在しない。
また、必ずしも地上(人間界)でやっていた職業をこちらでもやるというわけではない。
地上(人間界)ではいやいやながらやっていた仕事もあるからだ。
たとえば、生前、弁護士をやっていた人が音楽の勉強をはじめるかもしれない。
こういう場合は、地上(人間界)での職業がその人の魂の生活と無関係だったわけである。
……仕事の種類はこちら(霊界)の方が多い。
このたくさんの中から、自分にいちばん適したものを選びだすわけだ」
そのほか、新しくこの世界に渡ってきた霊人たちのこまごました世話や、
村人たちと共同生活を営むうえで分担しなければならない役割もある。
これらのことを自発的に、やりがいを感じながら霊人たちは行なうのである。

質問一覧に戻る