36.赤土は何のためにあるのか?

   精霊界を経て、霊界に最初に到着した時、目に飛びこんでくるのは、
   天も地も何もかもが真っ赤を〃赤土〃ということですが、なぜこのようになっているのですか。


霊界の最初の光景が〃赤土〃であることはその通りだが、
何のためにこのような色が付いているのかといわれても、ちょっと困る。
一般に、人間の目に赤という色は、興奮、若々しさ、血気盛り……など、
いちばん活気のある状態をイメージさせるだろう。
ところが、霊界というのは、〃霊〃という文字から受ける感じもあって何かヒャッとした冷たいイメージがある。
実際は、人間界とは比較にならないほど華やかというか、忙しいのなんの、
活気のあるのなんの、英語でいう Vividly まさに生き生きとしているところなのである。
およそ、最初に抱くイメージとは違うのだ。
そこで、最初に霊界に渡ったものは、印象として〃赤〃の世界に感じるに違いない。
事実心象風景としてその通りに映るはずであるが、
いささか誇張し、デフォルメした、ひとつの表現でもあるわけだ。
だから、最初に霊界に行ったものだけが一様に〃赤土〃に映るわけで、
しばらくいると、ことさら〃赤〃という感想は抱かなくなってしまう。
また、この世の人間があの世をちょっと垣間見るケースがある。
その時も〃赤土〃として映るという。
たとえば、越路吹雪さんに生前聞いた話でも、
病院の窓からチラッと見た風景が夕焼け空でもないのに真っ赤だったということである。
私が制作した「大霊界3」生まれ変わりの実録でも、「どこまでいっても夕方なんだ」というセリフがあります。
気付いた方もいらっしゃるかと思います。

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