34.精霊界の役割は?

   何のために「霊界」へ行く前に「精霊界」へ行く必要があるのですか。
   「精霊界」の役割をお教えください。

「精霊界」の役割について説明を求められると、
私はいつも潜水夫の例にたとえることにしている。
つまり、深海に長い間潜っていた潜水夫がいきなり海上に浮かび上がると、
潜水病になってしまうため、途中でわざわざ海中に留まって体を馴らす──
それとちょうど同じ役割を果たすのが「精霊界」というわけである。
人間界と霊界との中間に存在する「精霊界」で、
死者たちは人間界で身につけた様々なアクやしがらみを捨て去り、
自分がもはや〃人間〃ではなく〃精霊〃であることを確認する。
そして、〃素〃になる。
これは、善は善そのものに、悪は悪そのものになるということである。
つまり、その者の持って生まれた本性がムキ出しの姿に露(あらわ)になるのだ。
これによって、霊界でどのような界層に行くかが明らかになっていく。
つまり、当人に最も適した霊界の住処(地獄界、霊界層、天界層、天上界)がどこであるか、
その者は善霊か悪霊か、というような決定的事実がベールを一枚一枚はがしていくように
「精霊界」での生活を通じて明確化していくのである。

質問一覧に戻る