32.霊界のはじまりはいつか?

    霊界と人間界とは、最初から別々にあったものなのでしょうか。
   それとも、元は同じ世界だったのですか。


人類がこの世に生まれてから二千万年ともいうし、五千万年ともいわれるなど諸説がある。
その時から霊界があったかというと、私の考えではもっと以前からあったのではないかと思う。
地球上のことだけを考えると人類の歴史とほぼ期を一にすると思えるわけだが、
生命というのは何も地球上だけではない。
宇宙生命というふうに考えた場合は、地球人など、ほんのごく一部にすぎない。
それはさておき、ここでは地球上の生命だけを考えてみるにしても、
五千万年前どころか、はるかずっと以前に生命が誕生していることは間違いない。
そのような太古には、人間界と霊界とは、もっともっと密接な関係にあったに相違ない。
ほとんど、人間界と霊界との区別など、なかったと思う。
太古の人は、人間でありながら霊であった。
そして、すべての者が超能力者であった。
両者が厳然と区別されるようになったのは、全ての人間が退化現象を起こすことになってからだろう。
それ以前には、ありとあらゆる人間が予知能力を持っていただろうし、
霊視、霊覚、霊聴という能力を備えていたに相違ない。
それが一人減り、二人減りして、ほとんどの者が失ってしまった。
今や、〃霊能者〃は特別な存在にまでなってしまったわけだ。
霊に関して、昔は「黄金時代」といわれ、今は「黒鉄時代」といわれるが、
まさにそれほど退化している。
末世である。
退化せざるを得ないのは、他の余分な知識が身についたために、
霊視、霊覚、霊聴といったものの助けを借りなくても、生存できるほどになったからだ。
昔はすべてそういうものの助けで成り立っていたわけである。 あの世は本当にあるのか?

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