3.なぜ、死を恐れるのか?

  人間が死を恐がるのはなぜでしょう。
  たとえ〃霊界〃の存在を知ったとしても、なおかつ怖いというような部分があると思うのですが。


 あなたは死ぬのが恐いですか? 正直云って恐くないと答える人は、殆どいないでしょう。
しかし、私は違う「死ぬのが楽しみだ」。だからといって自殺はダメだ。
寿命の所でも説明したが、霊的修業が完了するまで、死ぬことは出来ないし、死ぬと云うことを考えてはいけない。
 では、人間が死を恐がるのはなぜでしょう。
〃霊界〃の存在を知ったとしても、恐怖は必ず沸き上がる。
霊界の存在を知ってもなおかつ怖いのは、それに対する確信がないからである。
 要するに、だいたいは判ったけれど、本当には判っ

ていない。判らないよりはいいが、自分に都合のいいように判ろうとしているだけなのだ。
 もうひとつ、別の面から言えば、死の瞬間にはたいへんな苦痛が伴うから、
それに対する本能的な恐怖というものもあるだろう。
 既に天界へ逝った研究会会員「長嶺天使」のお便りを覚えているだろうか? 
ボランティア部主催の『丹波塾』が私の自宅で開かれた。
その時に持病の心臓発作で倒れた「長嶺天使」は救急車で運ばれた。
心臓発作というのは見るからに苦しそうだ。
しかし、実際は違った。本人のお便りに書かれていたように、
見かけは苦しみのあまり、のた打ち回っていても、本人はとても安らかなのだ。
実際に本人が云うのだから、間違いない。
先日息子さんも、私の家に来て、お父さんのことについていろいろと話を聞かせてくれた。
全く死の恐怖など無く、安らかに天界へ旅立たれたそうだ。
 この臨死体験によって、おそらく死の恐怖を全て取り除いてしまったのだろう。
 さらに、霊界の側から見ると、人間界に出した(生まれ変わらせた)のは、
修業のため、年期奉公のためだから、自殺などによってそれを途中で放棄して帰ってこられたのではかなわない。
そういう意味において、死に対する恐怖感というものが、あえてそこに横たわっているのかもしれない。

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