28.我が子を残して先立つ親の心構えは?

   〃生〃に対する執着、死にたくないという気持のひとつに、
   幼いわが子の成長を見守りたいのにその前に自分が先立っていくことの無念さがあると思うのですが、
   どのように気持の整理をつけたらいいのでしょう。


その子は、これから父親あるいは母親なしになる、
または両親なしで暮らしていくことになるわけだ。
しかしそれは、
子供のカルマとして最初から与えられていることなのだから、
言い換えると、既にレールが敷かれたカルマの遂行のために
これから敢然と闘っていくのであるから、
親は子の様子を静かに眺めていなさいと言いたい。
その子の行く末をいくら心配しても仕方のないことだ。
また、何も心配することなどないのである。
では、せめて自分がその子の守護霊になって見守ってやりたいと思うかもしれない。
ところが、自分が守護霊になるほどあの世で経験を積んでいるわけでもないから無理である。
これからあの世にいって一年生から始めるのだ。
だから、守護霊になって見守ってやることも無理であるし、何もしてやることはできない。
確かに無念には違いない。
しかし、あらゆる者がそういう無念さを持って死んでいっているのである。
そして、残された子は敷かれたレールの上を敢然と進んでいっているのである。
それですべてがうまくいっているのである。何も心配することなどない。

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