26.同じ墓に入るとあの世で一緒に暮らせるか?

   人間界では「誰々と同じ墓に埋めてほしい」ということをよく聞きますが、
   同じ墓に入るとあの世でも一緒に暮せるのですか。
   また、自分の墓の近くにある墓の霊たちとは、
   あの世でも近所付き合いをすることになるのですか。

霊の住処は墓ではない。
あんなくらいところに誰が好きこのんで住み着くものか。
霊界へ旅立っていってしまうのである。

だから、墓に死者の霊魂が留まることはない。
墓は、いわば空家のようなもので、残された者たちのためだけにあるものなのだ。
従って、いくら同じ墓に遺骨を納めようが、あの世で一緒に暮らせるなどということはない。
また、墓が隣り合っているからといってあの世で近所付き合いをするということもない。
意外に思われるかもしれないが、「〇〇家の墓」とはいっても、
新仏や血縁者、先祖の霊魂がその墓に留まって、遺族を見守ってくれるということはないのである。
彼らは墓からではなく、霊界から見守っているのだ。
だからといって、墓にまったく霊魂がいないかというとそうではない。
古くからその地にいる、墓とは全く無関係の浮遊霊なんかが格好の棲家とばかりに棲みついている場合が多い。
それで、みだりに墓を倒したり、あばいたり、粗略に扱ったりすると、非道い目に遇わされるのである。

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