24.回忌法要はいつまで?

   一回忌(一周忌)、三、七、十三、十七、二十三、二十七、三十三、三十七…五十…百回忌とありますが、
   こうした法要はすべてしないといけないのでしょうか。
   また、3とか7の数字が多いようですが、どのような意味があるのですか。


個人としての法事の場合、五十回忌で終るのが普通で、あとは先祖代々として合祀(ごうし)されるようである。
ただ、よほどの偉人や高僧となると、百回忌、二百回忌を行なう場合も例外的にある。
なぜ、普通は五十回忌までかというと、一人の人間が死んでから50年もたつと、
死者と近かった人びとも次々と死んでいく。
従って、個人的にその死者を記憶している人は稀ということになるので、法事の最後としたのだろう。
また、3とか7とかいう数字の年が法事の年として選ばれたことについては、古来から諸説ある。
たとえば、仏教が生まれたインドで重視された数だからという説をはじめ、
十二支との結びつきによる説などがある。
実際問題としては、死後間もない頃は死者に対する悲しみや慕う気持が強く残っているので頻繁に行ない、
だんだんと間を置いていった古代の風習が、いつかしら社会に定着したものと考えるのが自然だろう。
こうした法要はすべてしないといけないかといえば、前述のとおり、
これらはあくまでもあとに残された人間のためだけのもので、
霊魂そのものとは余り関係のないことだから、
その気持があるなら行なえばいいし、無ければ省いてしまっても構わない、といえる。

質問一覧に戻る