17.戒名の意味は?
高いお金を出してお坊さんに付けてもらう戒名は、死者にとって必要でしょうか。
また、大居士、居士、信士などの格付けがありますが、これは霊界でも通用するものですか。
私は、戒名を付けることを否定しようとは思っていない。
ここでは心霊研究の一般論を記述しよう。
言うまでもなく戒名というのは仏教だけのものであり、死後に付けられるわけだ。
また、キリスト教では、洗礼を受けた時からクリスチャン・ネームというのを授けられ、
墓碑銘にまでその名前が刻まれることになる。
この一事を見ても、戒名が宗教儀礼の一種であり、当初は遺族の純粋な死者哀悼の意から発したものが、
いつしか形式化したものであることが判るだろう。
即ち、戒名の格付けによって、霊界での待遇に何らかの差異が生じるなどということは全くあり得ない。
まして、その格付けが金額の多少によるものであると聞くことがあるが、これも霊的には関係がないようだ。
遺族の故人に対する想いの一つの表現なのかも知れない。