104.犯罪者は本当に罪の償いができるか?

    犯罪者は刑務所に入って罪の償いをするわけですが、
    それで本当に罪の償いはできるのでしょうか。
    たとえば、営利誘拐殺人犯のような極悪人でも罪を償うことができるのですか。


犯罪者が刑務所へ収容されて、刑務所にいる間、
じっくり自分の罪というものを日々意識し、後悔し、おわびし──
ということを行なっている場合には、カルマの解消に役立つ。
ところが、実際にはなかなかそうはいかないので、
大概の者は刑務所の中で罪の意識にとらえられ、
悔恨の情と共に暮らす、などということはまずない。
悪は、さらに悪の色に濃く染められてしまうから、
なかなか刑務所に入っていてカルマの解消に役立つというような者は稀だろう。
従って、犯罪者の多くは、いかに刑務所に入ろうが、あの世でキッチリ罰せられる。
ましてや、営利誘拐殺人犯などとなると、あの世でどんな刑罰を受けるか、
考えてみるだけで身の毛もよだつ懲罰を明らかに食うことになる。

とにかく、ありとあらゆる人間が犯す犯罪の中で、これが最も重いのではないだろうか。
営利誘拐殺人以上に、あの世で厳罰を受ける行為はない。
恐らく〃無間地獄〃というところに追放されるはずだ。
地獄界は九界層に分かれているといわれているが、
その最下層にある最低の地獄が〃無間地獄〃である。
彼は一遍にそこへ落とされるのではない。
他の八つの地獄を一定間隔をおいて一つ一つ経験させられ、
苦しみ抜いた揚句に、〃無間地獄〃が待っているのだ。

〃無間地獄〃についてこのようにいわれている。
湿度100%、光明度10%、ほんとにジトッとしていて、
ようやく物が判別できるくらいの薄暗がりである。
しかも、永久に自分一人きり。さまよえどさまよえど、走れど走れど、叫べど叫べど、未来永劫、
自分一人きりで、誰からも全く相手にされない。
仲間は一人もいないし、
生きとし生けるものは、ネズミ一匹いない
永久にそういう世界に放っぽっておかれるのである。
そして、もう二度と人間界に生まれ変わってくる(すなわち、カルマの刈りとりをする)可能性は
金輪際、在り得ない。
永遠に〃無間地獄〃を絶叫しながらはいずりまわっている。
こんな風に言われている。

このようにならないように、
「明るく、すなおに、あたたかく」生きて行かねばならない。
みなさんは、心配ないと思いますが……。

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